株式会社U-Leading
経営チームに大きなインパクトをもたらす。
そうすると、組織が変わり、人も変わる。
その変化への挑戦のきっかけを創り続けるのが私の使命です。
吉峰:「すごい会議」の本は知っていましたが、興味があるかというと特になく(笑)。この10年、業績は毎年120%成長でこれたので、実のところ『これを解決したい、変えたい』という欲求も特にない状態でした。
高橋さんとは経営者会を通じた以前からの知り合いで、コーチが高橋さんでなければ導入していなかったのは確かです。導入時の感情は『何を試したとしてもプラスにしかならない。ならばやってみよう』。
期変わりのタイミングに合わせ、社員を巻き込んで来期に何かできればいい、と考えました。
吉峰: DAY1の終了後は『自分がやりたい方向に進んでいない』と感じ、モヤモヤしました(笑)。というのも、DAY1ではセッションのメンバーが思う“課題”を一斉にテーブルに挙げるのですが、それを見て僕は“いい課題”だと思えなかったんです。
僕が期待したのは、未来の新規事業に関することや、前向きでやりがいのある課題。でも目の前に並ぶ課題は、今の不安を映したネガティブなものばかり。「超えていこう」という前向きさを感じられず、この課題に向き合っていくのは『興味がわかない、つまらない』と思ってしまった。
高橋:軌道修正は一切していません。むしろそれも目的の一つで、挙げられる問題全てが“事実”。いいも悪いも判断なく“事実”として眺めることが重要であり、捉え方は人それぞれ。出た課題の解決が目的ではないので、問題自体には興味がなくても構いません。
まずは課題を机上に出し切り、その上で組織目標の“戦略的フォーカス”を作成するのが「すごい会議」のプロセスであり意図です。
高橋:吉峰さんの反応がいまいちだったので初回でセッションが終了する可能性もあると思いましたが、予想以上に、メンバーの方が前向きに「やりたい」と言ってくれました。
吉峰:紙に書いてから発表したり、独特の発言のフォーマットや“精霊”を登場させるストーリーがあったり。「すごい会議」には、ものごとを効果的に進める細かなテクニックがふんだんにあり、そこが面白い体験でした。
セッションメンバーは、いいものをつくることに熱心な根っからのエンジニアたちばかり。日常業務ではチームビルディングを意識することも多くはなく、そもそも“目標設定”もありません。発注元から「これをつくって」と求められるゴールが目標そのものなので、仕事は基本的には受け身。“どう実現するか”は考えても“どこへ行きたいか”を考える習慣はないんです。だからこそ、目標を立てて達成を目指す「すごい会議」は新鮮に映ったのかもしれませんね。
吉峰:僕らは営業部隊を置かないエンジニア集団なので、「できませんでした」は許されない。リピートとご紹介を中心に依頼いただけるからこそ、計画が立てられるものしか受けないし、“できそうにない”ことをできるとは言わない、ミスをしない、が絶対です。
組織目標はあっても、あくまで見込みの立つ“予測”であって“予測できないことは握らない”のが原則。「すごい会議」が推奨するような高い理想を掲げるのは、『無謀でしかない』と考える土壌だと想像してください。
吉峰:異文化への懸念はありましたが、結局はやってみないとわからない。少なくとも、社内だけではできそうもないことをやろうとしていて、自分たちが知らない手法や思考がある。新たな刺激として、最後までやって判断しよう、と受け取りました。
吉峰:利益の数字を高めに設定したのでワクワクとは違いますが、必要なものです。大事なのはメンバーが『やりたい』と思ったこと。彼らの意思表示を無視して僕のやりたいことを通しては、会議の意味がない。結果、手に入ったらうれしい数字ですし、今はその目標でやってよかったと思っています。
吉峰:現時点で利益が140%アップしています。その源は、“変えられないと思っていたことを変えようとしている”こと。
例えば、既存のお客様との価格交渉。以前は“変わらないもの”と諦めていたところを「とりあえずやってみよう」と交渉に動く。ハレーションは起きますが、確実に変化が生まれ“お客様との関係性”と“会社の利益”、双方を獲得できる予感がしています。
吉峰:『こういう考え方でチャレンジすればいいんだ』という“思考”の学びが大きく、一連の経験そのものが価値です。
「すごい会議」がなければ、まず達成までの計画が立てられず、もし計画できても思考の制限が外せずに「やっぱり無理だった」と離脱していたはず。目標を立て、そこへ近づけるプロセスや考え方、進捗管理の仕組み。間違いなく外部のサポートが必要でした。
高橋:ひとつは期日の厳守です。みなさんの思考にあるのは『お客様との仕事の納期は絶対。でも社内のプロジェクトはやらなくても困らない』なんです(笑)。なぜなら、それでも会社は成長できているから。
ただ、戦略的フォーカスを達成すると決めた以上、各自がコミットしてプロセスチェンジしなければ、目標を立てる意味も「すごい会議」をやる意味もない。メンバーにはその点をセッションで繰り返しお伝えしました。
吉峰:マインドはかなり変わったと思います。僕が言っても『お母さんに怒られている』程度なので、高橋さんの存在が効くんですよね。予測できないゴールに向けて「やる」と決めてやる、これまでにない経験がインプットされ、結果が出つつあることで彼らも価値を感じているはずです。
高橋:セッションメンバーのキャラクターは強烈で、主張がはっきりした方々です。意見を出し合う時間は全ての発言が金脈ですが、吉峰さんが意思決定したあとは、あれこれ言わずに意思決定を“正しくする”ために動くのが「すごい会議」のルール。
それが破られると実行スピードが落ちるので、“主張”については度々フィードバックし、大きく改善されたことでみなさんの実行力が強化された実感があります。
吉峰:一つひとつのノウハウが学びになっているんじゃないかな。『効果が出るかわからないなら、やるのは無駄』という思考に『行動すれば変わるかも』というマインドがプラスされ、“やってみる”価値や可能性がインプットされつつある。
高橋:ダイナミックなインパクトを起こそうとする「すごい会議」の思考と、着実に予測を積み上げるエンジニア集団の文化は、相いれないようにも見えますが、異文化を“試着”したことで新たな成果が出始めた。一種の化学反応として、僕にとっても新鮮な体験でした。
吉峰:数字を意識することを嫌がるメンバーもいますが、半数以上は楽しんでいると思います。言いたいことを言い合える場になっているし、知識欲や成長意欲を満たす場でもある。違う文化を受け入れて変化を起こそうとしているので、目標が達成されればうれしいはずです。“変化への抵抗”も薄れ、先々に動きやすくなるんじゃないかな。
吉峰:営業系の数字をつくる会社に合うと思うので、僕なら、進捗管理しながら目標値に近づける仕組みとして、売り上げを上げることに使います。品質管理などの数字と向き合う業態にも合いそうです。
吉峰:ばかデカい目標を立てて達成できるようになる。社員みんなの協力を得て会社の業績を伸ばせる、そんな仕組み。着実さをよしとするうちのような生業でも成果が出たので、「一度やって損はない、成果は出るよ」と言えます。
吉峰:シンプルに、僕ができないことをやってくれること。例えば、新しい考え方や手法。目標達成のために嫌われ役になってくれることも大きいですね。僕からは言いにくいことを言ってくれて、高橋さんに言われた方が社員も耳を傾けやすい。大事な役割です。
高橋:僕はみなさんの“問題”の中にはいないので、外から客観的に発言できる点がコーチの役割の一つですね。
吉峰:心から達成したい“いい目標”を置くのが肝でしょうか。今、浮かぶのは新規事業。新規事業は軌道に乗るまでのスピードが重要ですが、大変なことも確か。僕だけだと『別になくても困らないし…』と減速する可能性があるので、「始めたら走る!」とサポートしてほしいですね。
社員も増えつつあり、採用や育成などの“今は困っていないけれどゆくゆく問題になりそうなこと”を今のうちに仕組み化したいとも思っていて、そこでも役に立ちそうです。
吉峰:会社をより良くしていく視点はもちろん、僕が社員から愛されるようサポートをお願いします(笑)。社長は孤独というのが定説ですが、社長も愛される人気者になりたいじゃないですか。社員との距離は近く今もいい関係ですが、「すごい会議」を入れると社長がリスペクトされて人気が出る上に、いつの間にか業績も一層伸びる、なんて最高です。
高橋:僕の新しい金脈でありチャレンジポイントですね(笑)。期待に応えられるよう尽力します!
経営チームに大きなインパクトをもたらす。
そうすると、組織が変わり、人も変わる。
その変化への挑戦のきっかけを創り続けるのが私の使命です。