すごい会議

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CASE STUDY すごい会議の実施例

一人一人の自主的な主張が未来を創る

株式会社吉野家

設立
2014年/創業1899年
資本金
1,000万円
従業員数
1,263名(パート社員数8,643名)
事業内容
牛丼「吉野家」の国内チェーン展開
担当コーチ
尾崎 理恵

「うまい、やすい、はやい」は当然のこと
ホスピタリティを圧倒的に上げることが最優先課題

すごい会議の導入の経緯を教えてください。

社内の企画から紹介を受けたのがきっかけです。また、以前、日産など、日常の会議を意図して工夫することで成果を出した事例について聞いたことがありましたから、大いに興味をもち、実際の具体的なプロセス、そして、成果がイメージできたので、尾崎さんにサポートをしてもらうことにしました。

どんな課題がありましたか。

まず、当時、私が着任したばかりということもありましたが、成果を出すにおいては、営業だけで単独で決めて実行しても、うまくいかないと感じていました。クロスファンクションでトップメンバーが集まり、アイデアを出し合い、オープンに合意形成をしていく必要性を強く感じていたことがありますね。

もう一つは、「うまい、やすい、はやい」の実現については、当然ながら、全社をあげて今まで全力でやってきましたが、サービス、そして、特にホスピタリティについては、しっかりとした基準がなかったことは課題の一つでした。つまり、「うまくて安い牛丼を、とにかく早く出す」ということは、必須のことなのですが、我々が、次のフェーズに成長進化していくには、それらの課題を、機能別の縦割りチームだけで実行するのではなく、関係部署が横断連携した上で、目標設定をし、解決策を出し、ハイスピードで実行していく必要がありました。

導入当初、社内でどんな反応がありましたか?

このセッションは、知識やスキルを何らかインプットして、後はそれぞれ現場で活用するというものではなく、会議の中で、具体的で生々しい問題を解決しながら、実際のアクションの進捗を追いかけていく仕組みになっています。実際に行動変容が起こるので、私は効果的だと思っていましたが、これをやってみようとまわりに話してみると、「え?それって、うまくいんですね?」といったような反応、つまり懐疑的な反応がありましたね(笑) しかしながら、一旦やることが決まったら、多くのメンバーは「なんだかよくわからない会議がはじまったが、とりあえずやってみるか!」という意外と素直な態度に変わっていきました。尾崎さんの話とコーチングは巧みでしたが、そういう意味では、スムーズにスタートしましたよね。

QHAを全店舗が真剣に考えることで、
我々のサービスの価値と人材にフォーカスできるようになった

どんな違いや、インパクトが起きているか教えてください。

定量的には、売上利益にもインパクトがおきましたが、数値化されたカスタマーサーベイは、過去と比べて30%ぐらい上がりましたね。これはすごい成果だと思います。ただ、もちろん目に見える数値も重要なのですが、お客様にサービスをご提供する上で最も重要なQHAについて、全員が真剣に考え、行動を起こすための仕組みができたことは、何よりも意義があることでした。店舗によっては、店長やキャストさんの入れ替わりが短期で発生しますので 、長期的にQHAを向上させよう!という意識は薄かったんです。

そういう意味では、すごい会議をやるようになって、売上利益だけでなく、総合的な店舗経営の質を見るようになり、QHAアクションを通じて、人材という一番重要なところに改めてスポットをあてるかたちになりました。

発言できる環境、未来を創り出すために主張する環境が整った

セッションにはエリアマネージャー120人と、営業部長16名が参加されましたが、参加している方々に、具体的にどんな変化を感じましたか?

皆、会議の中で、目標達成に向けて、一見まわりに反対されそうな主張や意見を発言してもいいんだという空気がうまれました。自分たちで決めていいんだ!という所有感のようなものです。ポジションや経験、キャリアを問わず、オープンに自由に発言できることで、チームは活気づき、新しいアイデアも生まれやすくなりました。これは組織として、とても価値があることです。

岡田さんご自身の変化はありますか。

どうでしょう(笑) 例えば、何か納得いかないことがあったら「なんでやねん!」という言い方をしていましたが、今は、「じゃあ、どのようにしたらできるの?」と、私も含めて皆、日常的に使っていますね。「どのようにすれば・・」の問いかけが、新たな視点や解決策、決断を導くのですから。

戦略的フォーカスを常に意思決定の判断軸にしたことも、機能していました。文言の中に、数値、ビジョン、キャッチフレーズ、端的に全てが集約されていますからね。大変有効だと思います。

印象に残っているエピソードは?

日頃、あまり意見を言わない人がしっかり発言していたこと、そして、部長がしゃべってばかりではなく、メンバーの主張を聞いた上でスピード決断するなど、それぞれリーダーシップが発揮されていたのは、印象的です。

また、オンライン実施で、かつスプレッドシートを活用したことで、全国各エリアのコミットメントと成果、ベストプラクティスがクイックにシェアされたのですが、他エリアの興味あるアクションを自エリアに即効採用し、成果を出していたのも、よかったですね。

合意形成のグランドルールで、文句が言いにくくなる

コーチが入ったことで、どんな効果があったかを教えてください。

自分の意思が明確でも、感情やシチュエーションによっては、なかなか上手く言えない時や、議論にはまってしまうことがありますが、尾崎さんがパシッっと忖度なく言ってくれるし、思考の枠を広げて、意思決定を促してくれる、それはものすごく効果的でした。提案や議論の後に「岡田さん、意志決定をお願いします」って、言われるんですよね。社内では「はい、意志決定をお願いします。決めてください」と迫られるシーンはあまり見ないでしょう。だから、経営のスピードが速くなる。しかも、合意形成のルールに従って意志決定をするので、会議室を出てから決まったことに対して文句を言いにくいんですよ。

それから、会議の中で、色々なショートストーリーや、オープンになっている他社事例などを聞かせてもらえたことは、とても刺激になり、我々の解決策にもつながりました。

トップダウンだけではダメ
自主性のある一つのチームになることができれば、色々なことが可能になる

今後、期待することを教えてください。

メンバーが、今、自分の言葉で喋り始めています。

仕事は、一人ではなく、常にチームで取り組むわけですから、限られたメンバーの意見ではなく、
色んなメンバーから、あらゆる角度の意見が出てくる場があることは非常に大きな意味があります。

全員が肝を理解し習慣化されるまでには、まだ少々時間がかかるかもしれませんが、今、チームに芽生えているこの自主性が大きなうねりになり、自走できるようになるのが、次のステップであり、期待です。

尾崎 理恵 おざき りえ

株式会社スリーマインド

株式会社スリーマインド
覚悟して挑戦し続ければ進化が起こると、私は信じています。全てのチームと人には無限の可能性があるということを起点に、チームの潜在能力を引き出し、永続的な事業繁栄のための問題解決の場を提供します。




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