すごい会議を導入して、どのような変化が起こりましたか?
熊谷
「昨年末に4回会議を実施したのですが、初回では現場と経営陣が自由に意見を述べる場が設けられました。それによって、言いたいことを言える風土の第一歩が生まれました。今まで意見をあまり言わなかったメンバーたちが積極的に話し始めたのには驚きました。」
インタビュアー
「熊谷さんは会議の様子を見て、どう感じましたか?」
熊谷
「私自身、これまで『自分が話して説明しないと進まない』と思い込んでいました。でも、太田さんが進行を担ってくださることで、メンバーの声をじっくり聞ける時間ができました。『あ、こういう意見もあるのか』『彼はこういったことを考えているのか』とそれまでにない気づきが得られたことは個人的な成果です。
特に意見を紙に書いて発表してもらうことで、一人ひとりの会議へのコミットメントを高める手法には感銘を受けました。また、会議の最初に期待する成果を明らかにし、期待が確実に手に入る構造を設計していただいたことで会議が本質的な話題から脱線することなく続いていたことも素晴らしいと感じました。」
天野
「私としては、以前『すごい会議』を導入して、先ほどお伝えした通り自分自身も大きな変化があったと感じています。現場のリーダーが変わると、組織全体の雰囲気も変わります。」
熊谷
「確かにおっしゃる通りで、一番変わることができたのは自分自身だと感じています。2回目の会議でお互いに対して良い点と改善点をフィードバックし合うセッションがありました。そこで私はもっと現場の意見を吸い上げつつリーダーシップを発揮していくべきだというフィードバックをもらい、普段自分では分からない気づきを得ることができました。
また、会議の中では経営計画のブラッシュアップも行いました。以前は私が作った完成している経営計画を伝えて実行してもらうというスタイルでしたが、今回は全員が納得でき、自分のものとして認識できる計画を作れるように、私がある程度形にしてきた経営計画に対して幹部陣から多くの意見をもらいました。現場の意見を組み込むことで、経営計画を実務レベルまで落とし込んだクオリティにすることができました。」
天野
「そうですね。コミュニケーションの質の向上だけでなく、経営計画のブラッシュアップにも貢献していただけたということで、『すごい会議』、そして太田さんも進化しているのだと感じました。」