株式会社一番大切なこと
私のコーチとして使命は、『苦悩に値する働く意味』の創出です。
地球は平らだと信じていたがために出帆しなかった船は、どれくらいあるだろう?
信じているものが見えるものを限定し、見えるものは打ち手を限定し、打ち手は当然のことながら、望でいる結果が手に入るかどうかを決定付けます。あなたは何を信じてビジネスしてる?
宅間:「すごい会議」で立てた目標には、わずかに届かなかったものの、過去最高の売上を達成し、前年比で約125%の成長を遂げました。あと少し、時間があれば目標達成できたという確信があり、さらなる成長への自信につながっています。
この1年で印象的だったのは、「何か問題があるはずだけれど、うまく言葉にできない」という漠然とした違和感を「問題」として明確化できたこと。
大野さんとのコミュニケーションを通じて「問題」を言語化することで、本質的な解決策にたどり着けた。一つひとつの行動の積み重ねが、成果につながりましたね。
大野(コーチ):問題というのは、いつしか常態化し、日常に埋もれて見えにくくなってしまうものです。けれども、「何かが引っかかる」「うまくいかない」という感覚は、確かに残り続ける。
その違和感を見過ごさず、皆さんの知性と対話によって紐解いていった結果、本質的な「問題」が浮き彫りになり、解決策へとたどり着きました。
宅間:『その目標を立てなければ生まれなかったことの、実現可能性を最大化する』という「すごい会議」の思想を信じて進むうちに、達成不可能に見えた目標にも「あと一歩」というところまで来れた。
まず必要だったのは、僕自身が「不可能に見えても、やればできる」と、目標を信じ切ること。その覚悟が幹部メンバーに伝わり、チーム全体へと共有されていった印象です。
そして、その「信じる力」を支えてくれたのが大野さんの存在。セッションを重ねるたびに限界が引き上げられ、「できる」という確信が強まりました。
佐藤:目標を完全に信じ切って進んだとは言えないものの、当社の人間は「走る」ことが得意。各自が役割に強くコミットして徹底的に行動した結果、「目標を立てたからこそ生まれた成果」を、手に入れられた実感があります。何より、自分たちを信じる力が強まりましたね。
また、「すごい会議」にマネージャーが集い、達成に向けて議論し続ける習慣が根付いたことも、成果を生みだす土台になりました。
松:採用・育成・評価を担い、全社の人材戦略を推進しています。「すごい会議」での僕のミッションは、売上・利益を生み出す人材を育成し、戦力化する仕組みをつくること。もともと正式な会議メンバーではありませんでしたが、CHO(Chief Human Officer)の退職をきっかけに、自ら立候補しました。
採用・育成は経営計画と連動してこそ意味があり、人材開発が止まれば会社の成長も止まってしまう。だからこそ、人事は経営の最前線にいるべき存在です。
「すごい会議」への参加は、僕にとっては経営に食い込む絶好のチャンス。「やってやろうじゃないか」という強い思いで、飛び込みました。
佐藤:当初は、PMO(Project Management Officer)としてプロジェクト全体の進捗を管理し、会議を俯かん的に見守る立場にありました。
会社が変わろうとする転換期に、「すごい会議」に加わることは、新たなBEARSを自分の手でつくり上げていくことと同義。その可能性と面白さに惹かれました。
宅間:売上ベースでは125%ですが、契約ベースで見ると約150%の成長です。ここ3年ほど足踏みしていた数字が一気に伸びるという、脅威的な成果。
特に、「すごい会議」の導入前後は過去最高に離職率が高く、1年後に今の成果を手にできるとは予想だにしませんでした。人材流出を新陳代謝と捉え、若手にとってのチャンスと解釈してくれた松や佐藤の存在は、僕にとっての宝物です。
彼らや大野さんがいたからこそ、組織を根本から再構築できました。
佐藤:社員の大量退職、オフィスの移転、そして「すごい会議」での価値観の明確化など、1年前はBEARSにとっての大転換期でした。
一方で、僕から見ると、より筋肉質な組織に変化するチャンスにしか見えなかった。「こんなに面白い時期に辞めるなんてもったいない」――あのときの直感は正しかったですね。
宅間:意思決定をきっかけとした成長を実感しています。以前も、ある程度の判断はマネージャー陣に委ねていましたが、最終的な「やる・やらない」は、僕が下していました。それを「すごい会議」のプロセスに沿って本当の意味で任せたところ、彼らのスイッチが入った。一気に成長が加速した印象です。
結果として業績も上がり、彼らの選択と行動の正しさが証明された。「自分たちはできる。できないわけがない」と、根拠のある自信が芽生えたように見えます。
僕の理想は、この会議のメンバー全員が、数年後には「経営者のあり方」を体現していること。全員が経営者の視座で、ドラスティックに意思決定できる組織を目指します。
松:精神的に、非常に鍛えられた8カ月間でした。特に最初の半年は、自分の未熟さを思い知るばかりでしたが、「すごい会議」で試行錯誤を重ねるうちに、「すべてを一人で解決しようとしなくていい。周囲の力を借りればいい」と、気づけた。自分自身のコミュニケーションが安定し、視野が広がったような感覚です。
それ以上に大きな変化は、経営チームとしての信頼関係が深まったこと。「みんながいるから大丈夫」だと思える強いチームになれたことが、最大の喜びです。
佐藤:大野さんの丁寧なサポートを通じて、ロジカルに考え、解決策を導き出す力がチームに根付きました。まるで、思考のOSがアップデートされたような感覚です。
以前は、BEARSの持つエネルギーを生かし切れないことが課題でしたが、自分たちで成長への道筋を描き、迷いなく前進できるチームへと進化できた。大野さんのサポートがなければ、ここに辿り着くまでに、もっと時間がかかったと思います。
松:当社の採用サイトのページ閲覧数が、日本一を記録しました。人物重視の採用方針を掲げ、書類選考を免除して2000人以上と面接を行うなど、新たなアプローチを打ち出した結果です。
また、2週間で5人を採用するというスピード重視の目標も達成し、人材不足のボトルネックを一気に解消。さらに、オリジナルの教育プログラムを開発し、未経験でも飛躍的に成長できる環境を整えました。
採用と育成の両輪で、会社の成長に貢献できたという強い手応えを感じています。
大野(コーチ):この活動の素晴らしい点は、松さんと接することで、「なんとしてでも入社したい」と、挑戦心を燃やす入社希望者が後を絶たないこと。3年前には人事部すらなかったことを考えると驚くべき進化であり、松さんの熱いコミットメントが結果に現れています。
宅間:BEARSのことを、誰よりも深く、真剣に考えてくれているのが大野さん。組織の個性を理解した上で長所を伸ばし、愛情を持って導いてくれる。まるでBEARSの筆頭株主です。
その支えがあるからこそ、「日本一の不動産会社を目指す」「BEARSから日本を盛り上げる」といった、広大なビジョンを不安なく掲げられるんです。大野さんのおかげで、「他の会社にはできないことをできる集団になれる」と、信じる僕たちが手に入りました。
この力を源泉に、今後は会社としての影響力(influence)を広げ、かかわる人々にエネルギーを与える存在へと進化させます。
松:大野さんのコーチングのすごさは、意図的に、時には強制的に、僕の「鎧(よろい)」を取り払ってくれるところ。最初は不安もありましたが、気づけば「素っ裸でも恥ずかしくない」と思えるほど、自分に自信が持てるようになりました。
キャリアの枠を超え、人生そのものが変わるようなインパクトを感じています。
佐藤:「毎週、進捗を管理しましょう」「全員が発言しましょう」「できることを考えましょう」など、一つひとつのコンテンツは、むしろ当たり前のことばかり。
でも、その「すごくない」ものが積み重なることで、結果として「すごい」成果やチームができる。そこに、面白さがあります。
僕が思う大野さんの魅力は、紳士的とも言えるその導き方です。僕たちに必要なタイミングでさりげなく現れて手を差し伸べ、またスッといなくなる。大野さんに依存するのでなく、自分の足で進むための自律を促す、絶妙なコーチングです。
宅間:これまで感覚で経営してきた自分が、経営をロジカルに、根拠を持って捉えられるようになったこと。そしてそれを、自分ひとりではなく仲間とともに実現できていること。自信と希望に満ちた、心強い状態にあります。
だからこそ、「すごい会議」を導入する企業がもっと増えれば、「いい会社」が確実に増える。
僕たちBEARSの成長を世の中に見せつけ、「なぜあの会社は、あそこまで変わったのか?」「うちもやってみたい」と、注目される存在になることが目標です。いずれは、「すごい会議って何?」という質問に、「BEARSを見ればわかる」と言われるような、そんな会社になれたら最高です。
宅間:最初は、「真実」のフタを開ける苦しさもありましたが、今は、「やってよかった」と、心から思います。会社が、1年前とは比べものにならないほど前向きで力強いエネルギーに満ち溢れていることが、その証。
また、彼らのようなリーダーが育ち、マネージャー層が厚くなっていることが最大の希望です。全員が経営者の視座で動く「すごい会社」になる未来に、ワクワクしています。
松:宇宙一、熱い集団です。BEARSには、夢や目標を持ち、強い思いを抱いた人しかいません。中途半端な覚悟ではやけどして辞めていく、そんな場所です。
だからこそ、採用・育成の段階で、本気でぶつかり合える人材を見極め、迎え入れ、育てていくことが不可欠。人の情熱を組織の力へとつなげます。
佐藤:「強い個」が結びつき、組織全体が一枚岩のようなチームとして前進している感覚があります。手応えが生まれ、実績が追いつき、さらに加速する推進力。一人ひとりの自信が、組織の力へと昇華された状態が、今の「私たち」です。
来期の目標は、さらにアグレッシブ。やるべきことを全力でやるのみです。
宅間:活気のない会社。社長の必死さが空回りしている会社。遠慮ばかりで本音が言えない会社。目標と照らし合わせた意思決定ができていない会社。
正直、日本の大多数の会社がターゲットだと思います。
宅間:「BEARSがインフルエンス(influence)する」という未来に向け、今後もフォーカスするのは「人」の成長です。
そのために、幹部や幹部候補のメンバーを「旅」に出したいというのが、僕の一つのプラン。僕の視点では、知識・経験が豊富なほどいい意思決定ができるので、自分ではコントロールできないことや、予測不能な状況に飛び込み、日常とは異なる判断を重ねて自己成長を体感してほしい。
その上で「すごい会議」も並行して実践し、全員が幹部、全員が経営者のように動ける組織を目指します。
大野さんには、「もうあなたたちだけでできる」と、コーチングを断られるその日まで伴走してもらうつもりです。あるいは、大野さんの声が枯れるまで。今後も期待しています。
私のコーチとして使命は、『苦悩に値する働く意味』の創出です。
地球は平らだと信じていたがために出帆しなかった船は、どれくらいあるだろう?
信じているものが見えるものを限定し、見えるものは打ち手を限定し、打ち手は当然のことながら、望でいる結果が手に入るかどうかを決定付けます。あなたは何を信じてビジネスしてる?