すごい会議

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CASE STUDY すごい会議の実施例

社員が変われば、すべてが変わる。 「お客様支持率」UP で地域に資する経営を。

株式会社なすび

設立
1981年2月(創業:1975年8月)
資本金
1,500万円
従業員数
336名
事業内容
和食を中心としたレストランの企画、経営及びケータリング事業、
外食企業向け売上管理及び営業戦略分析システム開発及び販売
担当コーチ
富永 浩義

新企画が続々誕生しリピーターが 1.5 倍 「すごい会議の導入で全てが変わると確信しました」

「すごい会議」導入前後の状況と、導入の目的からお聞かせ下さい

社長:元々「なすび」は、約40年前に父が創業したお店です。ここ10年ほどで5倍の規模になり、店舗数も社員も増えて きました。以前は「私か専務が指示したことを各店舗の店長が実施し、私たちがチェックをする」というトップダウン型の経営をしてきましたが、規模が拡大する中、「組織がこれからも発展して行くには、このままではダメだ」と強く感じていたの です。

今まではコンサルティングサービスなどを使ったことがなかったのですが、地元・静岡で素晴らしい事業展開をされて いる経営者の先輩に富永さんをご紹介いただきました。最初にお話しした時に、「すごい会議を導入すれば、社員が仕 事に取り組む姿勢やモチベーションがすべて変わる。自分自身で考え、責任を持って最後まで取り組むようになる」と確 信し、高額ではありましたが(笑)思い切って決意しました。

1番の目的は、やはり売り上げの向上です。「売り上げ」イコール「お客様の支持」ですからね。一度ご来店頂いた方に、 もう一度来て頂くための仕組みや仕掛けを企画立案し、次々と実行した結果、リピーターが約1.5倍に上昇しました。

店舗間・スタッフ間の “見えざる壁” を壊し、 “オールなすび”で「名実ともに静岡ナンバー 1企業」を目指す

スタッフの皆さんの反応はいかがでしたか?

社長: 「すごい会議」は時間やルールを守ってきちんと開 催するので緊張感が走りましたね。もちろん私たちもです。
専務: 一人ひとりが意見を言える仕組みで会議を進めるた め、スタッフの新たな側面を知ることができました。会議中 に社長と目を合わせる瞬間が何度も訪れましたよ。「あ、い いことを言うな。すごいな!」と。

「ABURINOSUKE」の料理長、勝又君もすごかった。彼の 筋を曲げない姿勢にハッとすることが何度もありました。何 かを決める時に「人として」ということを大切にしていて、「コ レは違うんじゃないですか」とハッキリ口にする。

社長: そうそう! 私たち経営陣が言ったことでも、「お客様 のためを考えれば違う」と、ズバズバ意見を言ってくる。彼 は思っていた以上に、仕事の本質をしっかり見極めている 人間だった。

専務 :「すごい会議」以前はトップダウンの会議だったから、 彼らの声が私たちのところに届かなかったのです。
社長: 以前は会議というよりも、私の “講演会 ”状態でした からね(笑)。意見を言われたり反論されることに、全く不快 感はありません。彼らが言ってることは全部合っていて、私たちが勉強させられることがたくさんあった。皆が真剣に、お店のことと会社のことを考えていてくれるのだと気づかされま した。いいことばかりです。

専務: 私は「もっともっと言ってくれ!」と思いましたよ。富永さんの提案で、言いにくいことがある時には「精霊が降りてき た、精霊が言ってるのだ」ということにして本音を話してもらうようにしました(笑)。これが良かった。

社長: 「すごい会議」のスケジュールが終了した今も、そのような会議を継続しています。自分で口に出した事には責任 を持つようになりますから、私の発言比率がもっともっと下がっていくといいですね。

参加されたメンバーの中で、実際にお客様と接する各店の店?はどのように変わりましたか?

専務: 店長の1番の仕事は各店舗 の管理です。営業・売り上げ・スタ ッフの管理教育などですね。今ま では「自分の店」のことだけを考え ていれば良かったのですが、「す ごい会議」の中で、顧客データや 企画など「各店舗に共通する事 案」を担当したことにより、店舗間 の見えざる “壁”が取り除かれ、横 の繋がりができました。どの店舗に も、他の店長から見れば「もっとこう したらいいのでは?」という改善点が沢山ありますから、これは大きな前進です。
社長: また、「会社全体の目標」を決めて全員で取り組んでいくという戦略的フォーカスを立てました。これまでは会社全 体ではなく、各店舗バラバラに目標を立てていました。もちろん現在でも、各店舗に「売上目標」がありますが、今までは 極論すれば達成しなくても問題がなかった。最終的に “数字を作る”のは経営陣の仕事でしたから。しかし彼らは、今回 の会議で「目標達成に向けて、自分自身の足りない部分、逃げていた部分に気づかされた」と言っています。
今回は参加者全員で「地域がなすびに求めてるもの」を考え抜き、「名実共に静岡ナンバー1の小さな一流企業にな る」というミッションを打ち出しました。その結果、店長達は「お客様のため」「従業員が働きやすい環境を整えるため」、そ して、会社全体のことも視野に入れて、どんどん自主的に動いてくれるようになりました。

特に成長を感じた参加者がいると聞いていますが......

専務: 「なすび総本店」の店長、39歳の板東亮介が大きく伸びました。 彼には私たち2人の他、店長3人・副総料理長・マネージャー・常務・ 統括部長の計9人からなる「すごい会議」の司会を務め、スケジュール 管理などを富永さんの下で学んでいきました。今までは意見を尋ねて も「考えてきます」と答えるだけでしたが、「すごい会議」の中で、様々 な意見をまとめ上げ的確にジャッジできるようになりました。板東本人 も「もっと勉強したい」と、やる気十分です。

社長: 彼が責任者として取り組んでいる顧客データの収集も成果を上 げています。そもそも僕のトップダウンで始めたものの、目標の数字ま で進まなかった。しかし、彼が担当になり、周りのスタッフをどんどん巻 き込んだことで、収集速度が3倍のペースになりました。

専務: この顧客データは、店頭でお客様に書いて頂く紙と、インター ネット上のアンケートなのですが、お客様の声を拾ってサービスに反 映し、リピーターを増やしていく上で1番効果を発揮しました。

新企画続々で前年同月比 120 %達成
「確実に『すごい会議』が効いています」

「すごい会議」の効果を具体的に実感された点があれば教えて下さい

社長: 「すごい会議」導入前は「会議の進め方を学ぶのだろう」と予想して いたのですが、実際には「皆が同じ方向を見て、心を作る」ということが本 質でしょう。何より大規模店の店長達と経営チームのメンバー達が、自主的 に企画を立て、スケジュールを固め、積極的に取り組むようになってくれた。 これは目を見張る変化です。

数字の面ではいきなり「売り上げが倍になった!」ということはありません が(笑)、「すごい会議」導入以降の2013年9月~12月の前年度比で各店 舗平均8%ずつ上昇しています。確実に「すごい会議」が効いています。

開店以来11年になる店舗「坐坊(ざぼう)」では牡蠣の食べ放題キャンペ ーンを開始し、来店者がグンと増えています。「すごい会議」において、経 営チーム以外のスタッフ約25名で構成されるジュニアチームでのミーティ ングで、「お客様は『坐坊』に何を求めているのか」を検討した成果ですね。 もともと評判が良かったワインと牡蠣に特化したことで、11月・12月の売り 上げが前年比110%~120%に急上昇しました。

専務: また、どの店でもお客様から「スタッフのチームワークが良くなった」とお褒め頂くことが増えました。一般的に飲食 店といえば、ホールと調理場スタッフの間に垣根があるものです。しかし、一つの目標を掲げたことにより、スタッフの気 持ちが一体となって仕事がしやすくなる、すると仕事が楽しくなり、さらにそのサービスを受けるお客様も楽しくなるという 好循環が生まれました。

企画やサービスの面で、新たに取り組んだことがあれば教えて下さい

社長: 「企画の 100本ノック」が良かった! 下らないことでいいから、各店で企画を 100個 考えるのです。100個の中か ら一つを選び、「すごい会議」にかけて磨き上げ、順次実施しました。たとえば、先ほどお話した牡蠣の食べ放題や、生 きているイカをお客様に見せて販売することなど、「店舗の看板企画や商品」を作って盛り上げました。
専務 :イカは見せてから調理して、頭からゲソのまで丸ごと食べて頂くのでエンターテインメント性が高く、 Facebook など でも情報が広がりました。

社長: 白米にターゲットを絞った店舗もあります。その時期に一番美味しい米を仕入れ、かまどで炊きあげ、炊きたてを すぐに提供する。水や炊き方を突き詰めました。
専務: その店舗では、コース料理を食べ終えたお客様が追加で白米を頼むこともあり、売り上げに貢献しています。
社長: そして「富士山盛り」。世界遺産に登録されたばかりの富士山をイメージした一皿で、テレビ等でも何度も紹介され、 プロモーションの面でもかなり効果的です。

牡蠣やイカは “季節モノ ”ですから、100本ノックを定期的に開催し、どんどん新しい企画を生み出すことで、「なすびカ ラー」と地元・静岡の「ふじのくにクオリティ」を打ち出して行きます。

「彼なら何と言うでしょうか?」 (富永)

富永コーチの印象はいかがですか?

社長: 様々な企業を見てこられたということが心強いのですが、それだけではありません。 会議の日程の最中、ある社員が交通事故で亡くなりました。喪に服し、直近の会議は休みにしようかと考え、富永さんに相談したところ、「彼の立場になって考えてみて下さい。彼は今まで、どういう気持ちで仕事をしてきたのでしょうか? 彼だったら、会議をやるべきか否か、どう言うと思いますか?」と問われたのです。

亡くなった彼は、「なすび」のことを本当に好きでいてくれて、いつでも一生懸命で、泣き言など一切口にしない人間で す。いつでも料理のことやお客様のことを真剣に考えていたから、彼ならば「自分のことで中断するのはやめてくれ」と言 うでしょう。そこに気づかされ会議を継続しました。この時、「物事の本質を見極めてアドバイスできる方だ」と信頼を深め、 「富永さんに任せていこう」と、さらに強く感じましたね。

気持ちの上で1番「導入して良かった」と感じた点を教えて頂けますか?

社長: 全員参加型の会社になってきたことです。「店のスタッフ」から「会社のスタッフ」になってきた。
専務: 指示待ちから参加型になってきましたね。
社長: 会社のことを真剣に考えてくれているその姿勢や、言葉の一つ一つが嬉しい。勢いだけの「売り上げ伸ばしま す!」という言葉だけだった頃と違い、方針や環境を真剣に考えて話してくれるようになりました。

自ら考え、お客様のために動く 参加意識がスタッフの満足度向上に直結。

会社として、個人としての今後の目標を教えて下さい

社長: 私個人は、「人に任せる」ことがやっとできるようになってきたので、皆と一緒に 成長してきたいですね。今までは何でも「俺がやった方が早い!」と思っていました から(笑)。
専務: 私は担当している「社員の満足度の向上」の成果が出てきているので、この点 をもっと磨きたいです。

社長: 経営陣が課題を拾い出すために、スタッフ達との面接を繰り返しています。今 までの面接では私が適当に話をして終わっていたのですが、今はきちんとスタッフの 話を聞くようになりました(笑)。一人ひとりの技量や想いに見合った職場環境を整え ることは、同時に「お客様の支持」にもつながります。

専務: 全員が笑顔で働ける満足度の高い会社を目指した結果、入社希望の方が増 加し、目に見えるほど離職率が下がりました。スタッフの募集費用、つまり求人広告費用などがかなり減っています。
社長: 自分の意見が通ることと、業務自体の楽しさから、「参画している」感覚が強まり満足度向上に結びついているい るようです。「やらされる作業」から、自分で考え自分で決めて動くように変化した。これは大きい。

専務 :社員が変われば、パートやアルバイトのスタッフも変わり、お客様へのサービスに直接反映されますからね。 社長 会社としても個人としても、「 NASUBIミッション」を達成することが 1番の目的です。「『人に喜んでもらうこと』これこ そが『なすび人』の使命である」というミッションをスタッフ全員で共有し、仕事に取り組んでいくということです。

もう一つは静岡という地域、特性を生かしたビジネスにより、この地域、この町の資産となるような店舗経営に邁進して いきます。

―― NASUBIミッション

【ミッション(私たちの使命)】
「人に喜んでもらうこと」これこそが「なすび人」の使命である。相手が今、何を欲しているか、いち 早く察知せよ。そしてアクションは素早く。遅ければ遅いほど価値が薄れる。
【ビジョン(企業の展望)】
私たちは、「ふじのくにクオリティの創造と発信」を柱に、時代の流れを見極めながら、未来永劫、 発展出来る「感動創造企業」を目指す。
【バリュー(なすびの価値)】
この街に必要とされ続け、この街になくてはならない資産となるために、足元を見つめ、お客様の 期待以上の価値のある「おもてなし」「お料理」「空気感」を提供する。

 

富永 浩義 とみなが ひろよし

株式会社ハミングバード

SE時代、徹底的な業務分析を基に最適なシステム設計をするプロとして活動。”クライアントよりもクライアント業務に精通する男”と言われる。
2005年に「天職=すごい会議」に出会い、SE時代に培ったビジネス分析能力をフル活用し”すごい会議バカ一代”として絶賛活躍中

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