太田:前年度を振り返って、一方でこの分野に関してはまだもう少しできたんじゃないかなとか、期待に対して、まだ手に入っていないことがあったら教えてください。
小山:そうですね。これは太田さんにも多分、去年の6月、7月ぐらいに話したと思うんですけど、8月ぐらいかな。コロナが明け始めて売り上げが戻ってきて、さらに伸びてきた9月ぐらいの時ですね。売り上げがすごい伸びた月があったんですね。
太田:ありましたね。
小山;で、売り上げがバンと伸びたときにマンパワーで上がっちゃっている状態だったんですよね。「これが非常に危険な兆候です」という話を多分させていただいたと思うんですよ。で、やっぱりその通り、12月に離脱者が4名ぐらい一気にババババッと出ちゃいまして、その後、組織としては結構苦しくなりました。苦しいというか、良い状態に戻すのに2歩進んで1歩下がるみたいな感覚。1歩下がっちゃったみたいな。
で、中間層が一気に抜けてしまったので、ある程度は課題が明確になったんですけど、やっぱり危惧したところが出てきたなというのはありますかね。
太田:なるほどですね。そのあたりはどうやって問題に対して解決の手を打ったんですか?
小山:これは会社としてのキャリアプランを明確にしました。まだ取り組みの途中で、すぐには解決していないですが。
課長まで上がれる人間をどうやって課長にならせるか? と、能力的に管理職は難しいなという人をどうやって職場で輝かせていくかという課題です。
もちろん会社としての企業理念とかというところで引っ張っていきたい想いはあります。
お金で引っ張っていくつもりはまったくないですが、綺麗事だけでも実現は難しいのは分かっているので、このあたりを現実ベースに落とし込んで、どのようにすれば役職として上がれない中間層をきちんと抱え続けられる環境を作っていけるだろうか? ということを考えているというところですね。
太田:質問に率直に教えていただき、ありがとうございます。