株式会社ハミングバード
SE時代、徹底的な業務分析を基に最適なシステム設計をするプロとして活動。”クライアントよりもクライアント業務に精通する男”と言われる。
2005年に「天職=すごい会議」に出会い、SE時代に培ったビジネス分析能力をフル活用し”すごい会議バカ一代”として絶賛活躍中
丁度1年前の今日、富永さんと初めて面会し、即導入を決めました。決め手は……フィーリングですね(笑)。
課題は何点もありました。私共は創業 54年になるオーナー企業という性質上、強いリーダーシップの基で目標を打ち 立ててきた半面、スタッフの合意形成が十分なされていませんでした。また、ブライダル部門では、「期首により高い目 標」を立てることが難しい状況でした。市場は年々厳しさを増していつつ、「予約件数」という形で 1年前には売り上げの6 割程度が予測できてしまうからです。逆に件数予測が不可能な葬儀部門は「シェアの向上」が目標となります。「ご予約 は獲得するものではない」と、社内は“守り”の雰囲気に包まれていました。
そのような状況で富永さんと一緒に「すごい会議」を通じて高い目標にコミットすることができました。全員で目標を作り、 「自らが挑戦していく」という意思決定を図ったことが 1番の収穫です。ブライダル部門と葬儀部門で 会議を実施し、どち らも期待以上の成果を上げています。
急速に縮小しているブライダル市場において、当社は従来の通りの売り上げを維持しています。確実に「すごい会議」 の成果がでていますね。また、基本プログラムの他に半年間の「社内コーチ育成」プログラムに取り組み、現在ではのべ 110名が参加する 17の会議チームが活発に稼働しています。当社が過去に実施した他のコンサルティングや研修にお ける「目標」とは「予算」のみを指し、効果も一過性のものでした。しかし、「すごい会議」は終了した後も、定性的かつ戦略的な目標を全員で共有しており、日々新たな取り組みが生まれています。数字にのみ終始せず、お客様や従業員の 満足度を高め、教育なども含めて合意形成する仕組みがうまく機能し、成長の動力になっていると感じます。
ある面で「恵まれている」ともいえる環境が、逆説的に 課題でもあります。「ブライダル市場が厳しい」とはいえ、 「ぬるま湯」に浸かっていたのでしょうか。経営陣も含め、 知らず知らずのうちに、「言われたことをやり、前年同様 の実績を確保すればいい」「冒険はしない」という意識に とらわれていました。私自身は「より多くのご葬儀や結婚 式をお手伝いすることが、社員の幸せと社会貢献に繋 がる」という信念を持ち、以前から「目標はより高く」と考 えていたため、社員達との間に意識の食い違いも生ま れていました。 また、環境変化に対応するため投資回収速度を加速 するべきだと考えました。社員にも厳しくなりますが、内 部留保を高めておき、いつ何が起こっても会社と従業 員、そしてその家族を守っていく責任がありますから、 全員が徐々に潤っていく形が理想です。
顧客ニーズや他式場の戦略など、北 風にさらされている環境変化を痛感する と、「頑張らなければ」と感じるでしょう。し かし、社内にいるスタッフだけでは視野 が狭くなり、「自分達が提供するモノが 1 番」だと思い込んでしまいがちです。
たとえば、静岡側から眺める富士山と、 山梨側から眺める富士山の形が違うよう に、同じ事象であっても視点や立場を変 えることで異なった側面が見えてくるもの です。
その点、富永さんは様々な業界において、厳しい環境にも関わらず業績を上げている企業を数多く見てきています。 我々にない視点をもち、我々ひとり一人の顔を見ながら、積み上げた経験と独自の“嗅覚”をもって「もっとできる、まだ 行ける!」と引き上げてくれました。目標設定そのものにコンサルティングを利用したのは初めてですが、今までにない 高い目標掲げたこと自体が結果的に、環境の変化を感じ、全員で新たなことにチャレンジするきっかけになりました。 今後も、その高い目標をスタッフと共有しつづけて行けるかるかどうかは――私次第という面もあるでしょう。
2013年1月に富永さんと契約し、 2月から ブライダル部門で「すごい会議」を開始しま した。その最終日のクロージング挨拶での ことですね。
私は学生時代にラグビーチームに所属し ていました。その経験からも、「人は誰しも 弱い。だからこそ限界を突破するためには、 リーダーが歯を食いしばり、メンバーに強い 負荷をかけるしかない」と考えており、以前 からトップダウンで様々な目標を打ち出し ては、社員には随分負担を強いてきました。
その上でさらに、「すごい会議」という “新たな負荷”をかけてしまったのに、彼らは自主的に高い目標にコミットしてくれ た。そのことにお礼を言おうと口を開いたら、ひとり一人の頑張っている姿が一気にワーッとフラッシュバックしてきて、言 葉に詰まって思わず泣いてしまったのです。人前で泣いたのは、長い人生で2回目でした。
私も含めて、人はつい「自分のこと」だけを考えてしまいがちです。しかし、それだけではつまらない。お客様にご満足 頂くことで従業員が豊かになり、なおかつ社会全体も豊かになっていく ――簡単なことではありませんが、本気で目指し ているからこそ楽しく、全く苦にはなりません。社員の皆にも、そこに気づき、この楽しさを分かち合っていきたい。
継続的に会議を動かしていく必要性を強く感じ「社内コーチ研修」を依頼しました。より大きな成果を得るために、大き な投資を行ってでも「すごい会議」のシステムで社内コーチを育成する価値があると判断したからです。事実、現在 17チ ーム110名の会議が稼働し、どの会場の事務所にも戦略目標が掲げられ、日増しに活気づいています。
実利的には、高い目標に皆でコミットできるようになったことと、社内コーチ を生み出したことが何よりの成果です。
そして私の気持ちの上では ――参加者全員が変化し、 1人1人がグンと成 長したことに喜びを感じています。「言われたことだからやる」という姿勢がなく なり、自身で模索し、自主的に行動に移すようになりました。富永さんと会う前 とは全然違う。この変化は大きな成果に繋がるでしょう。
また、お客様に直接関わる部分では、結婚式スタッフの動きが格段に良く なり、サービスの質が大幅に向上した点が素晴らしい。アルバイトスタッフのミ ーティングを変えたり、富永さんに教えてもらった今までとはレベルの違う NPS というアンケート手法を始めた成果が出ているのでしょう。
挙式の成否を左右する “空気感 ”や“温度”は、会場にいる方にダイレクト に伝わります。「結婚式場選び」においては、参列された方の口コミが判断基 準となるケースもあるため、現場スタッフの変化は、お客様の満足度の向上と、 それに伴う今後の成長のために大変重要です。
この先の課題は、「どれだけ継続し、“突破”出来るか?」 という点です。まだまだチャレンジできるはず。
もっと広い視野を持って、より多くの葬儀と結婚式をお手伝いしたいし、我々の経営理念を広めていきたい。その目標 達成のためにも「すごい会議」と富永さんに投資して大正解ですね。
SE時代、徹底的な業務分析を基に最適なシステム設計をするプロとして活動。”クライアントよりもクライアント業務に精通する男”と言われる。
2005年に「天職=すごい会議」に出会い、SE時代に培ったビジネス分析能力をフル活用し”すごい会議バカ一代”として絶賛活躍中