すごい会議

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CASE STUDY すごい会議の実施例

電子雑誌会社の上場を加速させた3つの要因

株式会社ブランジスタ

設立
2000年11月30日
資本金
13億2,520万円(資本準備金含む 2016年3月末日現在)
従業員数
200名
事業内容
電子雑誌、ソリューションサービス、スマホコンテンツ制作
担当コーチ
久保田 記祥

9月にマザーズへ上場したブランジスタ。電子雑誌とソリューションサービスを柱に順調にビジネス を拡大し、ネクシィーズグループの子会社で初の上場を果たしました。証券取引所で鐘を鳴らした余 韻も冷めやらぬタイミングの今、上場を後押しする原動力になったという会議について伺いました。

2000年の設立以来、デジタルマーケティングのソリューションサービスを提供してきた同社は、 2007年に1誌目の電子雑誌を創刊。「旅色」という電子雑誌を皮切りに、現在では11誌もの電子 雑誌を発行しています。ブランジスタの電子雑誌はすべて購読無料。広告や制作受託などが主な 収益源となっています。また、ソリューションサービスにおいては企業の販売促進を支援。楽天 などのECサイトに出店した店舗の運営サポートやサイト制作、販促戦略を手がけ、累計で2000 社以上の販売促進支援をしてきました。

出版不況の中、順調に事業を拡大し、上場まで実現した背景を教えていただけますか。

岩本:ブランジスタが電子雑誌で成長を続けている要因のひとつは、既存の出版社のようなしが らみがないことです。多くの出版社が電子化に舵をきろうとしていますが、既存書店や取次業者 を意識し、電子化へは足踏み状態が続いています。

また、出版社がコンテンツをデジタル化する場合、紙の誌面を単純にコピー&ペーストしている ケースがほとんどです。それに対して、ブランジスタは初めからデジタルのみで雑誌をつくるの で、動画などのリッチコンテンツや、雑誌に掲載されている商品をすぐ購入できる機能など、読 者が喜ぶ機能を豊富に搭載しています。もちろん読者を広げるための手も打ちます。テレビCMやYouTube、電車広告などリアルとネット、クロスメディアプロモーションを展開して読者を獲得 しているのです。

上場が加速した要因(1)
挑戦的な売上目標を掲げる

順調にビジネスを拡大してきた様子が伺えますね。

岩本:とくに、久保田コーチがもたらした「会議」の影響は大きかったですね。

去年(2014年)7月に、親会社のネクシィーズの代表である近藤が久保田コーチによる「すごい 会議」を導入しました。最初の会議でグループ全体の収益目標を立てたところ、特に集中的に力 を入れるべきグループ会社がネクシィーズBBとブランジスタの2社だという結論に至りました。 そこで近藤と我々ブランジスタ、ネクシィーズBBの計7名のメンバーで月1回の会議がスタート したのです。

会議を経てどのような影響がありましたか

岩本:問題の解決方法を学ぶことで、次第に自分の可能性が広がっていくのを体感しました。第 1回目は10時間も会議をしたのですが、そこで決めた売上目標は挑戦的な数値でした。「これを 達成したらすごい。達成したい!」と思う数字なので、モチベーションアップにつながったわけ です。

久保田:決して私のほうからはこの数字にしたほうがいいとは言いませんし、誘導もしません。 でも、ほどほどの目標を出している場合や、逆にまったく実現する気もない高い数字を出すケー スには「それでいいのですか?」と確認します。顔つきでわかるんです。

岩本:久保田コーチの、その言葉をはさむタイミングが絶妙なん ですよ(笑)。従来では考えられない高い目標を立てることに よって、達成するために何をすれば良いのか、どうすれば実現す るのかを考えていくのです。

会議の前半は、売上額が大きいネクシィーズBBの課題について議 論することが多く、ブランジスタの課題解決にまで着手できな かったので、後半はブランジスタだけで会議をしました。

木村 泰宗 様

上場が加速した要因(2)
枠にとらわれない解決策を考え抜く

会議による具体的な成果は、どのようなものでしたか。

岩本:特に印象に残ったのは、採用についてです。 昨年の初回の会議の際、10月からスタートする次の期の目標を達 成するためには「9月までに30人の営業を追加しなければいけな い」ということが見えてきました。そこで、会議の後、すぐに7月 から8月にかけて人材募集を行いました。通常、夏休みに入るこの 時期に人材募集はしません。しかも経験したことがない人数規模 の採用でした。ところが目標どおりの人数が採れたのです。

人が拡充された事で、次の期に入るとすぐ順調に売上を伸ばし、結果的に 1 年間の予算を達成できました。これが、上場の足がかりになりましたね。

それだけの成果を上げたことに対して、近藤社長からはどのようなコメントがありましたか?

木村:近藤はネクシィーズのオーナーということもあり、細部に目が行き届き、数字にも敏感で す。変な様子にはすぐに気がつき指摘します。しかし、毎月着実に目標を達成しているブランジ スタに対しては、ほとんど任せてもらえるようになりましたね。

吉藤:これまでも月1回、グループ企業の主要役員が参加する会議は行われていましたが、今、 振り返ると、あれは報告会に近いものでした。

木村:今では、その会議が解決すべき重要な課題をピックアップ し、解決策を議論する場となっています。翌月はその解決策が実 行されたのかどうかの確認から会議が始まります。スピード感が 高まりました。

上場が加速した要因(3)
すべきことを実行する

なぜ、これほど順調に成果を出し続けているのでしょうか

久保田:当たり前のことを当たり前のように実行しているからで す。グループ全体でその傾向はありますが、特にブランジスタ は、会議で決めた目標を毎回達成します。「すべきことを、しっかり実行する」。これができない会社が実は多い。私たちは「30名の営業を採用する」と決めたら、目標の時期までにきちんと採用しています。ですから、次の 会議では課題が変わるのです。「営業担当者が増えたのでアプローチする顧客リストが足りな い」と。つまり前に進むのです。

木村:久保田コーチはダイエットのトレーナーみたいな感じですね。運動が面倒だな、甘いもの を食べたいな、と思い始めたタイミングで「甘いもの食べてませんよね」と聞いてきます。会議 でも「木村さん、何か言いたそうですね」と振られると身がひきしまります。

久保田:実際、木村さんも何か言いたそうな顔をしているんですよ(笑)

今後の目標は?

岩本:公開している目標数字はありますが、実際には会議でそれを上回る目標を立てました。もと もと私自身が予算を管理していましたが、これまでは予算策定の初期段階で高い目標を立てても、 「無謀な数字だ」で終わる可能性がありました。今は、意思決定した目標の根拠や実現のためのス テップを社員と事前にしっかりと共有し、全社一丸となってその目標に突き進んでいます。

久保田:領域と実行すべきことは普通ですが、目標とする数字が異常かもしれません。それを実 現するために、さらに異常な過程で取り組んでいくことが重要です。

岩本:来期はさらに、人も増やす予定です。人の拡大は、事業の拡大につながります。次の期で は、さらに高く設定した数値の実現を久保田コーチにサポートしてほしいですね。あとはアクセ ルを踏むだけなので。

久保田 記祥 くぼた のりよし

デルフィーコンサルティング株式会社

◆2023年、2022年、2021年、2019年 すごい会議コーチ内売上実績No.1◆

コーチとして活動を始めて12年。

この仕事を続けるなかで気づいたのは、
私自身が何千人規模、何千億規模の企業をつくることはできない、ということ。
そして、何兆円というインパクトを生みだす偉大な企業をつくる「支援」ならできる、
という事実です。

コーチという仕事の最大の醍醐味は…

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