当初、「すごい会議」でどのような課題を解決しようと思われましたか?
「すごい会議」を導入することが決まった今年1月、私自身、会議の中身はわからない中でも、しっかり取り組めば実績が出ていることは認識していました。しかし、ここ数年本当に業績が低迷しており、「『すごい会議』を通じて、そんなに劇的な変化が起こるのか?」という半信半疑な部分もありながら取り組みました。
今振り返ると、当初の課題は「立てた目標を必ず達成する」という決意や、行動内容の決定が弱かったことだと感じています。
スタートして、一番のテーマはもちろん粗利目標の達成でした。それに、会議を通じて成長してもらいたいメンバーが何人かいて、ナンバー2、ナンバー3の育成もサブミッションでした。
彼らは自分で良い営業成績を出す店長として出世していましたが、リーダーシップを発揮するタイプではなかった。ただ、今の立場になると自分が数字を作ると同時に、会社からはマネジメントの部分も求められます。そのスキルを習得して、リーダーシップ能力を身につけてもらいたいと思っていました。
「すごい会議」をスタートして、社内にはどのような変化がありましたか?
「すごい会議」のやり方に慣れるまでには時間がかかりました。しかし、3ヶ月目の今年3月ごろから、みんなが意欲的になってきたと感じました。
大きく変わったのは発言の量です。今までは店長会議を行っていても、10人以上の参加者の中で発言をする人が限られていました。しかし、すごい会議の中でもそれ以外の場面でも、会議メンバーを中心に積極的に発言をするようになりました。それにより、参加していないメンバーも積極的になりました。
また、業績が悪かった時は、意見を出すと「それは無理でしょう」と言うことが多かった。でも、会議の運用ルールの中で「相手の意見を受け止める」ということがあるため、頭ごなしに人の意見を否定しなくなりました。
他人の意見が出たら「それはどういう意図ですか?」と質問したり、「それをやるなら、もっとこうしたらどうですか?」と提案したり、会議で学んだことがそのまま実践に生かされ始めたのが感じられ、効率的な会議運営にもつながったと思います。
特に、あるYというスタッフがこの半年間で成長したなと感じています。役職は上から2番目ですが、社歴が浅く、先輩部下がいっぱいいて、やり方に困っていました。しかし、今は部署の店長会議の司会も自ら率先して「僕がやります」と言ってくれてやっています。自発的に本人から言ってくるところが一番の成長です。
そのように取り組みを習慣化する中で、終盤はかなり意見が活性化しました。店長の責任感も醸成され、発信力やリーダーシップ能力が身につき、1月と6月を比べたら、本当に目に見えるくらい成長したのではないかと思っています。
すごい会議のどのような点が、参加者を変化させたと思われますか?
最初に太田さんから「メンバーを選任するときの面談が重要である」と伺いました。そのため「あなたは選ばれたメンバーであり、自覚と責任を持ってくれ」と伝えて人選し、スタートしました。
結果として、各々の中で「自らやらなければいけない」という気持ちの変化があったと思います。
スタートしてから一番良かったと思うことは、目標が生きていること。言葉を選ばずに言うと、以前は「立てた目標ができなくてもしょうがない」というマインドがありました。数ヶ月経ったら目標を忘れている店長もいました。
でも、「すごい会議」を通じて学んだことは、目標を設定して必ず達成するという強い決意をすること。毎回の会議でも、目標を宣言します。達成するために「その時の課題は何なのか、そのための改善策は何なのか」について自分たちで意見を出して、自ら意思決定したところで責任が生まれます。みんなの中に、目標が常に頭の中にある状態なのですね。
今では週間や月間の目標が生きた状態で進捗管理され、非常に良くなったなと思います。やらされるのではなく、自分たちで決めたことを自分たちが精一杯やる。それらの積み重ねにより、マインドが変化したことがすごい会議の良かった部分だと感じます。