すごい会議

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CASE STUDY すごい会議の実施例

「若手社員のモチベーションが上がったことがうれしい」ワンマン経営の限界を打破し、承継への希望を生みだす“目標設定”

株式会社忠英建設

設立
1979年2月
資本金
2,000万円
従業員数
60名程度
事業内容
京都と大阪を拠点に土木建設事業を展開。上下水道のインフラ整備、道路舗装、建物の解体工事などの土木工事や社会教育施設・文教施設の建設工事、防球ネットの設置など、各種土木事業を手掛ける。スポーツ、教育・文化施設の整備にも力を入れ、持続可能な社会環境づくりに貢献する
担当コーチ
鈴木 智大

「このままでは承継に苦労する」次代に向けた組織づくり

京都の経営者倶楽部で鈴木コーチのセミナーを聞いて「すごい会議」を導入されたそうですね。

山本:これまでは建設業界の同業者とばかり交流してきましたが、人生の第2ステージとして僕自身がレベルアップするために経営者倶楽部に入りました。目的は、他業界の人との交流です。

なかでも、倶楽部のオーナー自らが導入されていた「すごい会議」なら、いいサービスに違いない。セミナーで鈴木さんと出会い、導入を決めました。

「すごい会議」で解決したい課題はなんでしたか。

山本:この会社は僕が個人で始め、人を増やしながら家族ぐるみで育ててきた大切な会社です。ただ、だからこそ組織というより僕のワンマン経営で進んできました。

右腕、左腕を育てるべきだと言われても方法が分からず、引退を考える年齢になってもお客様からは僕あてに仕事の連絡が来る状態。「このままでは、事業承継のタイミングで間違いなく苦労する」

課題を感じて「すごい会議」を導入し、今やっと、幹部社員の育成や承継に向けた組織図が完成しつつあります。

経営チーム以外にも、グループ会社や各事業部で「すごい会議」をプロジェクト化して実施されていると伺いました。その意図をお聞かせください。

山本:グループ会社が7社あり、各社に問題があります。そのすべての問題を解決することは不可能でも、「すごい会議」を入れれば違いが生まれる。各社・各事業で「すごい会議」プロジェクトを設定し、目標設定から問題解決までの流れをインストールしてもらっています。

また、鈴木さんがリードしてくれるおかげで、通常は口にしないような「ひどい真実(会社や自分自身の)」を、テーブルに上げて話し合えることにも価値を感じています。親族経営だからこそ言いにくいこともあり、鈴木さんの存在があるから円満に本音を出せる。根本的な課題を見つけだせる場です。

今後、注力していきたいのは若手に特化したプロジェクトですね。5年後、10年後の未来に向けて次の世代のモチベーションを上げていきます。

続々と生まれる人材成長。若手が成長機会を楽しむ

導入により、どのような変化が生まれましたか。

山本:以前は、僕が「会議しよう」と、言わない限りは誰も動かず、会議で一人ずつ喋らせたとしても結局は僕が仕切って終わるような状態でしたが、今は、社員発信で「営業会議しよう」「幹部会議しよう」と、自主的に動いてくれるようになりました。

グループの副社長を務める僕の弟や他の親族にも、僕に頼らず自律的に動こうとする意識が芽生え、僕は社内会議にオブザーバーとして座っているだけで、他の参加者が「すごい会議」式に議論を進めてくれます。

頼もしく変わった彼らの姿に「会社を任せられる」と感じ、僕が抱えていたお客様の大半を社員に引き継ぎました。結果、僕は空いた時間で友人との新規事業に取り掛かり、建設業界以外への事業拡大と人の縁がつながる面白みを味わえています。

山本代表が特にうれしく感じる変化について、お聞かせください。

山本20代〜30代の若手社員のモチベーションが上がったように見えるのがうれしいですね。次代を担う若者の成長は、組織の成長にとって最も重要。

グループ会社で働く義理の息子や娘も「自分たちがこの会社を担っていく」と、口にしてくれるようになり、僕がいなくても成り立つ理想の組織ができつつあります。

若手の方々のモチベーションが上がった理由をお聞かせください。

山本:実は、全社目標を設定すること自体が当社では初の試みでした。これまでは「前年の売り上げを下回らなければいい」という考えだったので、1年後にどうなりたいか、3年後に何を目指したいか、個人の目標はいくらか、など、明確に数値目標を決めて進むのは初めてのこと。

いざ、目標を定めてみると、挑戦への怖さはあるものの、その過程で得られる達成感や成長実感がある。社員はそこを楽しみ、学びの機会と捉えてくれているんじゃないかな。

鈴木(コーチ):僕から見ると、これまでは意見を言う場がなかっただけで、自分の意見を持つ優秀な方は以前から存在していた、という印象です。自分たちの気持ちがこもった目標が立ったことで「役割を全うしよう」と、組織をけん引する方が存在感を見せ始めた。

意見を発信して採用される喜び、それを実行して生まれる手応えや承認。自分の能力を発揮する喜びが連鎖しているように見えます。

その目標を立てなければ生まれない成果が、ある

改めて、目標を立てるメリットについて、感じていることをお聞かせください。

山本:今ある売上目標を達成できれば、会社にとって非常に大きな成長であり、さらに、3年後の目標として立てた売上数字を達成できるとすると、京都の業界内で5本の指に入る存在になれる。

会社らしい設備も学歴もキャリアも何もないところから事業を始め、「KPI」という言葉も初めて聞いたような僕たちにとって、その達成は想像を超える未来です。

僕に言われてやるのでなく、自分たちで立てた目標だからこそ「達成しないとカッコ悪い」。そんな思いが、彼らを変えてくれたように見えます。

問題解決の一つとして、組織を再編されたそうですね。

山本:グループ全体をまとめていくために、組織を最適化しました。これまでは営業専門の部署がなく“現場兼営業”でしたが、目標達成を目指すには役割に集中できる環境が必要。営業は営業部、工事は工事部と役割を区別し、それぞれで問題解決を進める形を取りました。

全社目標がなければ、目標とのギャップを埋めようとする行動も生まれなかったと考えると、「すごい会議」があってこそ生まれた変化ですね。

売上利益などの数字には、どのような変化が出ていますか。

山本:まだ数字には現れていませんが、数字をつくる意識に違いが出ています。以前は、新規案件のほとんどを僕が受注して現場にパスするような状態でしたが、「数字をつくる」「取ってくる」という意識が幹部メンバーに浸透し、彼ら自身が案件を生みだす行動に変わりました。

今年は「いい感じでいけそうだ」と、肌で感じています。

「現場を任せられるようになった」から、次のステージにいける

「すごい会議」を通して、山本代表ご自身はどのような変化を体験されましたか。

山本:以前の僕は新規営業に多くの時間を使い、会社に何かあれば「自分が動かねば」と、かかりきりになってきましたが、今はそのほとんどを社員に任せています。

鈴木さんに会うまで、こんな働き方ができるとは夢にも思わず、驚くほど僕の世界は広がりました。今後は、新事業をいち早く利益化させながら、二足のわらじを履いていきます。

自社で取り入れたいと思った「すごい会議」の手法があれば、お聞かせください。

山本:ポストイットに意見を書いて発表する方法ですね。思っていることを発言するのが苦手な社員でも意見しやすく、ポストイットを貼りながら会議を進めることで、視覚的にも問題をまとめやすい。社内の会議でも取り入れています。

導入の満足度をお聞かせください。

山本:120%です。実は、2年前に経営者倶楽部に入ったときの僕のエネルギーは決して高くはなく、58歳で引退しようとすら考えていました。しかし、さまざまな学びや「すごい会議」に刺激を受け、「63歳まではやりたいことをやろう」と、考えが変わった。

建設業界は外部環境の影響を受けやすく経営が安定しにくいことが悩みの種でしたが、僕の人脈や視野が広がり、相談相手ができ、建設業界にとらわれない構想を練れるようになりました。

鈴木さんとの出会いで新たな挑戦が生まれ、僕自身のモチベーションが再燃しています。

社長の言葉を代弁し、本音を引きだすコーチ

鈴木コーチは、貴社にどのような価値を提供していますか。

山本:鈴木さんは、会議のメンバーに歩調を合わせ、意見を引きだしながらうまくまとめてくれるので、非常に信頼しています。父親の言葉を子供が聞かないのと同じで、僕が言っても右から左へ聞き流すようなことも、鈴木さんが代弁してくれれば社員は真摯に受け止める。

例えば、人材採用について。建設業界は若い人が集まりにくく、このまま手を打たなければ10年、20年後に苦労するのは社員たち自身です。そこに対していかに人材を採用していくか。真剣に捉えて工夫する動きが生まれました。

自分たちで考え、どんなことでもやりたいようにやってみるといいと思います。

どのような組織に、鈴木コーチと「すごい会議」をおすすめしますか。

山本:ある程度の従業員規模で、うまく組織化できていない会社かな。当社は完全なワンマン経営でしたが、今は僕がいなくても会社を運営していける雰囲気があります。

体験する前は「すごい会議」で何が変わるのか想像もつきませんでしたが、非常にいいサービスだと思います。今後は、「すごい会議」に慣れつつあるチームに、さらに厳しいコーチングで刺激を強めていってほしいですね。彼らのやる気も増すはずです。

若手の育成&働き方改革で築く、組織の未来

今後、注力するという若手社員向けセッションの構想をお聞かせください。

山本:後継者の育成を前提に、いかに若手が生き生きと働く会社にできるかが、一つの焦点です。高齢化している部署は若手に仕事を引き継いでいく必要もあり、技術や経験の継承には時間がかかる。現状として、採用や育成で元気な若手社員が増えつつあることが何よりうれしく、そこを加速させていきます。

今後のビジョンをお聞かせください。

山本:前述の通り、事業に安定性を生みだし、信頼性を担保して取引先を増やすためにも規模の拡大を目指します。

加えて、今後進めたいのは働き方改革。休日勤務が当たり前の文化としてあるものの、若手人材を増やすにはバランスの取れた働き方に変えていく必要がある。社員が幸せに働く状態をつくり、長く存続し続ける組織へと進化させていきます。

ありがとうございました。

鈴木 智大 すずき ともひろ

株式会社いきなりすごい会議

宮城県仙台市出身。
大学在学中にすごい会議に出会う。

組織として本当に解決したい問題をテーブルに上げ、チームとして解決する場を提供します。

目標をつくらなければ起きなかったことの実現可能性を最大化させます。

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