すごい会議

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CASE STUDY すごい会議の実施例

強烈だったのは “12時間におよぶ会議進行の丸暗記”。ICTC 参加メンバーが語る、「すごい会議」を自らインストールし、組織に活用する価値。

株式会社スピック

設立
1988年1月
資本金
9,800万円
従業員数
78名 ※2024年8月現在
事業内容
Lypo-Cをはじめとする健康関連商品、美容関連商品、オリジナルブランド商品の開発及び販売
担当コーチ
森 吉庸

ICTC (Internal Coach Training Center) とは、直訳すると「社内コーチトレーニングセンター」です。
ICTC の目的は、社内のあらゆる問題解決をサポートするために「すごい会議」のプロコーチとほぼ同等のことが行える人材を育て上げることです。

株式会社スピックでは、経営ボードメンバーのすごい会議導入をきっかけに、ICTC にメンバーを7名送り込みました。今回は、そのメンバーたちのインタビューです。

約半年間、隔週月曜日に講座出席が義務づけられる ICTC。大きなコミットメントが求められる中で、なぜ参加しようと思いましたか?

冨田さん:
SPIC の新しい成長に向けて、全社的に「すごい会議」を導入する方針を聞き、私自身もその一翼を担いたいと思ったからです。特に、会議のファシリテートやプロジェクトマネジメントのスキル獲得を目標に、参加を決断しました。

川口さん:
私は育休中に「すごい会議」の Day1 にオブザーバーとして参加したのがきっかけでした。そこでコーチを務めていた須田さんの印象が強烈で、その後、ともに仕事をする中で、須田さんの生き方やコミュニケーション自体が「すごい会議」そのものだと実感したんです。

業務やマネジメント、さらに人生のあらゆる場面で圧倒的に成果を出すための考え方・生き方を自分自身にインストールしたいと、参加を決意しました。

菅野さん:
当時の直属の上司だった方が「すごい会議」のフォーマットを使って仕事を進めているのを見て興味を持ったからです。一方で、有用性を感じながらも、目標をすべて数値化する「すごい会議」の考え方に対しては「さすがに無理だろう」と最初は疑問がありました。

そのような疑問を払拭するためにも ICTC に参加したのですが、実際に ICTC を通して学ぶ中で、目標を測定可能なものにする意味を少しずつ理解できるようになりました。また、「すごい会議」のフォーマットに則って会議を進めることで、門外漢でも会議で意見が言えるようになるというメリットにも気づきました。

ICTC で最も印象に残っていることを教えてください。

冨田さん:
「すごい会議」の初回は12時間にも及ぶ DAY1 という会議です。それをコーチとしてファシリテーションするために、台本を丸暗記する課題は強烈でしたね(苦笑)
30〜40ページもある台本を覚えないといけなかったので…。けれども、社内で「すごい会議」のコーチを務めるためにはそれだけの覚悟が必要なのだと受け取りました。通勤時間のほとんどを暗記に使っていたと思います。

菅野さん:
私も DAY1 丸暗記には相当苦労しました。
平日のみならず、土曜日にネットカフェに駆け込んで1人で台本を読み込んだりもしました。このプログラムを終えると「すごい会議」ICTC コーチとして認定されるということで、その名を汚してはいけないという責任感もあり、なんとかやり切ることができたと思います。

川口さん:
私は毎日の宿題が印象的でした。毎営業日、必ず宿題があって、23時59分までに提出しないといけないんです。特に「事実」と「解釈」の違いを明確にすることは、宿題のおかげでかなり鍛えられたと思います。

また、「コンテキスト」と「コンテンツ」の違いについての学びも印象深かったです。
例えば、野球部が甲子園で日本一を目指すことを目的に取り組むのか?それとも野球を楽しむことを目的に取り組むのか?、この違いが「コンテキスト」の違いです。そして、目標が変わると練習メニューも大きく変わってきます。この練習メニューが「コンテンツ」です。
「コンテキスト」によって「コンテンツ」が変わる。目標を明確に設定すれば、必要な行動も自然と変わることが自然と理解できるようになったと思います。

ICTC で学んだことで、実際に業務に活きていると感じることは何ですか?

菅野さん:
マネジメントに使えるアイデアを活用しています。
「承認の量」と「コミットメントの量」が比例するという考え方や、3つの承認(存在承認・変化承認・成果承認)について学び、部下に対して日々実践し、手応えを感じています。

冨田さん:
私は「すごい会議」の手法を、パーツごとに活用することが多いです。
付箋を使って全員から意見を出してもらったり、会議の最初に得たい成果を明確化し、終わりには必ず成果を振り返ったりするなど、会議の「型」をどんどん取り入れています。

川口さん:
私も ICTC を受けてから、何事を進めるにも目標設定を欠かさないようになりました。特に会議では、「この時間に何を得たいのか」を明確にしてから臨むようになりました。その結果、無駄に時間を過ごすことが減りました。

「すごい会議」で、社内プロジェクトを成功に導いたエピソードがあれば教えてください。

川口さん:
Lypo-C をより多くの方に知ってもらうための他部署を巻き込んだイベントを短期間で3つ実施し、大規模の集客に成功しました。部署横断的なプロジェクトへの参加が初めてのメンバーも多かったのですが、「すごい会議」のノウハウを活かせたことで、チームをうまくまとめることができたと思います。

イベントでは、1日を通して300名ものお客様が来場した

菅野さん:
CS チームに Hubspot(営業支援システム)を導入するというコミットメントを実行に移せたことは大きな成果でした。これは長年の課題だったのですが、「すごい会議」の手法を使うことで、ついに実現にこぎつけることができました。「すごい会議」で意思決定したコミットメントは “絶対の契り” であり、必ず実行に移すという意識が浸透してきたおかげだと感じます。

冨田さん:
私も、人材採用や商品の常温配送など、これまでなかなか前に進まなかった約30個のコミットメントをスムーズに実行できました。プロジェクト立ち上げ〜アクションまでのスピード感と団結力は、「すごい会議」の手法だったからこそ生まれたと思います。

最後に、ICTC のおすすめの活用方法を教えてください。

冨田さん:
「すごい会議」は目的ではなく、あくまでも手段だと思うんです。だから、コーチ育成のためにわざわざプロジェクトを作るのではなく、会社の方向性や通常業務の中で、より大きな成果を出すために必要に応じて活用していくのがいいと思います。

川口さん:
冨田さんが言うように、会社が進んでいきたい方向が明確である前提で、特に会議の生産性が低いと感じている組織にとっては、大きな変革のきっかけになると思います。半年間、隔週での講座や毎日の宿題など、業務時間は確実に圧迫されますし、決して楽な道のりではありません。しかし、その分得られる果実も大きいと、自信をもっておすすめしたいです。

森 吉庸 もりよしのぶ

株式会社すごい組織

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