株式会社いきなりすごい会議
宮城県仙台市出身。
大学在学中にすごい会議に出会う。
組織として本当に解決したい問題をテーブルに上げ、チームとして解決する場を提供します。
目標をつくらなければ起きなかったことの実現可能性を最大化させます。
藤田:村田鉄筋株式会社の村田社長に誘われ、鈴木コーチのセミナーに参加したことがきっかけです。セミナーは、私がこれまでに体験したことのないような内容で、「社内でこの会議ができたら何かが変わりそうだ」と、感じました。
例えば、問題解決のステップです。私は直感で動くことが多く、問題に対して真っ先に解決策を考えがちでしたが、「どのようにすれば〜できるか?」と、問題を疑問文に置き換えてから解決策を練ると「なぜやるのか」という根幹の部分が確かになる。
しかも、そのステップを社員と一緒に体験していけるとすると、疑問文にも解決策にも社員の意見を盛り込めます。自分に足りなかったものに気づき、「問題と向き合うステップを、こうやって踏めばいいのか」と、新たな発見がありました。
藤田:自分たちの会社をどうつくりあげていくか、社員がもっと主体性を持って考え、行動できるようになってほしかったんです。
これまでも私の独断で経営してきたとまでは言いませんが、「社長、これをやりましょう!」と、積極的な提案が社員から出るようになれば、もっと会社を活性化できる。そこを目指しました。
藤田:売上利益を強く押し出して進む文化ではないものの、会社が存続し続け、社員が幸せになるために欠かせないのが業績です。その本質を理解した上で売上利益の達成に向けて行動できれば、売り上げが変動したとしても「何ができるか、どうすればいいか」と、社員が自分たちで解決できるようになる。
「社長が言うからやる」のでなく、「自分たちが決めた目標を達成するためにやる」というあり方への変化を期待しました。
藤田:私からのバトンを受け取ってくれる人材を育てることも狙いでした。このメンバーのなかから「自分が会社を引っ張る」と、自然と名乗り出るリーダーが生まれ、周囲を巻き込んで問題解決を進めてくれることが理想です。同時に、他のメンバーはリーダーを支え、ワンチームとして進んでほしい。
実は、この会議を通してリーダー候補が現れつつあります。それも、私の想定とは違う人物が頭角を表していることがうれしい誤算。「すごい会議」が人材成長の場として機能しています。
藤田:会議で決めたことを、頭で理解しても行動に移せずに立ち止まってしまう社員もいれば、全体的な視点で状況を俯かんし、各パートの進捗具合を無意識にチェックする社員もいる。後者の人材の成長と貴重さを実感します。
また、付せんに「僕の考えで藤大の未来が変わる」と書いてパソコンに貼っているメンバーもいて、その変貌ぶりに驚きました。彼を変えたのは、恐らく“覚悟”。人が変わったかのように覚醒し、「自分に100%の責任がある」と、会社を自分ごと化してコミットする姿が頼もしいですね。
藤田:気づけば、私たちに「すごい会議」のルールが根付きつつあります。例えば、「提案があります」「質問があります」「リクエストがあります」など、「すごい会議」の発言のフォーマットを社内でも活用することで、会話の効率が上がりました。
また、担当者と責任を明確にして行動の期日を決めることも、やっているように見えてできていなかったことの一つ。目的意識を持って「誰が何を、いつまでにするか」を決定し、結果の検証までやり切る。忙しいことを言い訳にせず、PDCAを完了する習慣が根付きつつあります。
藤田:まだ数字には表れていないものの、このまま行動すれば「違い」が生まれるという予感があります。この30年間、既存のお客様とのご縁をつなぐ形で新規の顧客を獲得してきましたが、それは裏を返せば営業力が弱いということ。
付加価値の創造をカギに、新規顧客の獲得や新規事業の育成にチャレンジしています。
検査事業の立ち上げ当初もそうだったように、新規事業を軌道に乗せるには数年という時間がかかりますが、他社にできるなら私たちにもできる。自分たちを信じ、「どうすればできるか」だけを考えて問題解決を地道に続けます。
鈴木(コーチ):多くの変革が生まれています。一つは、「すごい会議」に参加するメンバーを入れ替えて最適化した結果、成果のために積極的に行動を変えようとする方、元来のポテンシャルを発揮し始める方など、人材成長が進みました。
営業部門や社員教育部門、品質補償の部門でも、各担当者が責任を持って未来へのアクションを推進できている。変革のアイデアを前向きに、数多く実行できている今、ブレイクスルーがさらに増える予感がしています。
藤田:鈴木コーチの導き方がうまいんです。私たちだけでは議論が右往左往してしまうところを、客観的な質問で問題や解決策に行き着く思考を引きだしてくれる。
社内のミーテイングでは未だに議論が迷走することもありますが、「すごい会議」の場では、自分たちは何が得たいのか、何が問題なのか、そのための解決策は何かと、本質的な視点で会社の未来を意思決定できています。鈴木コーチの質問の巧みさに尽きますね。
藤田:鈴木コーチの最大の魅力は人間性です。私が重視するのは、コーチという専門性以上に人としての根っこの部分。セミナーでお会いしたのが鈴木コーチでなければ導入していなかったかもしれません。
何より、鈴木コーチが素晴らしいのは、藤大が少しでもよくなるよう熱量を持って向き合ってくれること。
当社の経営理念は「人をすべてと考え、人を大切に」。コーチの真剣で誠実な思いが伝わるからこそ、それに応えようと社員も懸命に変わろうとしていて、いい相乗効果が生まれています。
鈴木(コーチ):『24時間365日「すごい会議」コーチであれ』という言葉の通り、自分のあり方がいつ何どきも相手に伝わると捉えて生きています。コーチが成長し続けて初めて、お客様にも成長を提供できる。
そのあり方がみなさんに伝わっていることがうれしいですね。
藤田:例えば、コミットメントの進捗度合いを確認して、担当者から「できない言い訳」が出たときです。仕事の状況や家庭の事情を知っているからこそ、身内同士だと詰めきれずに甘くなってしまう。
言い訳や事情を一切加味せず、「どうすればできるか」だけを問いかける存在がコーチ。「問題はなんですか」「この数字の売り上げをつくるために何をしますか」「誰が担当しますか」と、一人ひとりに問いかけ、解決策と意思決定に導いてくれます。
藤田:さまざまなことを曖昧なまま進めていたことに気づきました。鈴木コーチがとことん突き詰め、明確に合意して進捗を管理する様子に、自分の甘さを痛感します。
ただ、社員との関係性を築くという点では、私のキャラクターを生かしたコミュニケーションが機能する一面もあるので、コーチと役割分担できることに助けられています。
藤田:「すごい会議」を導入したことに100%満足しています。問題との向き合い方を学べたことが最大の収穫であり、売上利益をどう上げられるかは私たちの努力次第。
今後は「すごい会議」メンバーが現場リーダーとして現場を動かし、いかにチームをまとめていけるか、チームに何をもたらしていけるのか。成長が楽しみです。
藤田:何かに「チャレンジしたい」または、「変えたい」と思っている方に試してもらいたいですね。少なくとも私は組織を変えたくて導入しました。今後もこの会議を続ければ「変わる」と、確信しています。
藤田:今後は、今までとはひと味違う私たちへの進化を目指します。当社は2013年に社名変更し、「藤」は私の名前から、「大」は社員一人ひとりの可能性と創造性を大きく広げて生かそうという思いから、付けました。
これまで培ってきた技術力に付加価値をつけ、新たな事業領域でもチャレンジします。その一つがフードサービス。他の事業とは毛色が全く異なりますが、自分たちの可能性を信じて大きく挑戦していきます。
宮城県仙台市出身。
大学在学中にすごい会議に出会う。
組織として本当に解決したい問題をテーブルに上げ、チームとして解決する場を提供します。
目標をつくらなければ起きなかったことの実現可能性を最大化させます。