導入前の御社はどんな状況でしたか?
井上真典さん(以下井上) 明るいノリの会社でし たが、シビアなところはシビアでした。
川井崇司(以下川井) その状況はどのようにして 知りましたか?
井 上 明るい会社作りを意図しており、会議などき ちっと追求すべきところではシビアに追求してき ました。
川 井 そういった状況からすごい会議を導入して何が起きましたか?
井上 会議の流れにスピード感がつき、また会議は “意見を言い合う場ではない” という事が浸透し始め ました。またシビアな時も楽しくやる。前のシビアは重いシビア、今のシビアは楽しいシビア。重くても 楽しくても同じ結果が出るのであれば楽しくやったほうがいいですよね。
川 井 なるほど、その楽しいシビアと重いシビアはどの ような点で違いを感じましたか?
井 上 会議中に笑顔や笑いが出たり、笑いを出しても怒 らないとかですね。
川 井 導入前の会議で笑顔は出ていましたか?
井 上 シビアな話の時に笑いが出たら「やる気はあるのか」という雰囲気になっていました。
川 井 ぶっ潰されていたんですね(笑)。
井 上 はい、ぶっ潰されていました(笑)。今は少し軽いノリになってもおかしくなく、みんなも一緒に笑ってくれるようになりました。
川 井 良いですね、井上社長にとってそれらの事でどのようなご利益が ありますか?
井上 重い話のストレスが減っています。非常にみんなにとってプラス になっている気がします。あとは閃き感が出て、前向きな話が出やすく なりシビアなマイナス思考ではなく楽しいプラス思考になってきました。
川 井 良いじゃないですか。スピード感が出た事はどういった点でその ように判断をされましたか?
井 上 会議で討論になりだすと誰かが「で、結論は?」と言い出すよう になりました。要は結論のない討論をなるべく減らそうという空気が生 まれてきたんです。それも僕が言わなくても誰かが言うんです。そこが大きいんです。
川 井 それを言われた人にはどんな違いがありましたか?
井 上 すごい会議に慣れている人は即答で答えや伝えたい事を出そうとします。それを繰り返していくと 話の仕方のレベルが上がるんですよね。ポイントをまとめて話をする練習にもなっていると思います。き っと(笑)。
川 井 な る ほ ど ( 笑 )。 そ う す る と 、 感 覚 値 に な り ますが会議のスピードは何倍くらいになったと感 じられますか?
井上 元のスピードの 130~150%はアップしてい ると思います。あと大きいのは無駄な時間が過去 にあったとしたら、それが0になっている事です。 無駄に永遠と続いてしまう会議がなくなり、あと 限りなく正確に時間通り終わるようになってきま した。
川 井 始まりもオンタイムですか?
井 上 始まりのオンタイムは徹底しました。あと会議中の携帯電話なしも徹底しました。あれは罰金制になって3~4人血祭りにあがっていますからね(笑)。