すごい会議の導入によってどのような変化が起こりましたか
佐藤: 会社という組織に属す意義や、「みんなで力をあわせてより良くなっていこう」という意識が生まれました。これこそ が 1 番大きく、今後成長に繋がっていく変化です。
特に幹部 W さんが大きく変わりました。僕自身はメイクス本体の仲村からメイクスライフ社長に任命された経緯が あるで、多少なりとも会社や社員に対する責任感がありました。しかし、「会社全体ことを考えているのは僕ともう一人 役員だけだな」と感じていたのも事実です。W さんも自分チームことを中心に考えていた幹部の一人ですが、今 では会社全体を1番よく見てくれており頼りになります。
すごい会議において、元々責任感が強い W さんが社員教育担当者に決まったので、自分のチーム以外の社員も事 細かに指導してフィードバックを受け止めるようになりました。僕のチーム部下も W さんが教育し、そ結果がさらに僕 にフィードバックされてくる。こ段階で幹部間繋がりが強化されました。W さんを始め、すごい会議参加メンバー5 名が中心となって手薄だった会社意思統一が加速しています。
太田: 営業成績トップのYさんにもかなり変化が見られましたね。
佐藤: 彼も大きく成長しました。26 歳と若く成績が良かったために、「売れて当たり前。売れない、甘いヤツは必要ない」 「強いヤツだけ勝ち上がればいい」という感覚が強い面がありましたが、今「それでは組織が成長しない」と気付いたよ うです。「“下克上”を狙っている」と口にするほど向上心と勢いがあるで、今後も期待できそうです(笑)。
彼はチームメンバーに対して“自分の物差し”で教育してしまいがちで“ダメ出し”が多かった。しかし「問題の本質は何 だろう?」と考え抜くすごい会議の手法から学び取り「メンバーの問題点はなんだろう」「なぜできないんだろう」と深掘りす るようになった。たとえばアポイントが取れない社員に「取れるまで やれ」「俺だってやってきた、お前も勉強しろ」と言うだけだったところ から、責任を持って一緒に具体策を考え成果に繋がるよう引っ張っていく力が付きました。
他に大きく変化された人はいらっしゃいますか?
佐藤: 僕ですかね(笑)。今仕事がすごく楽しい。以前は「なぜみん なもっと頑張ってくれないんだろう」と心のどこかで人のせいにしてい ましたが、今はポジティブに考え、人をどんどん巻き込んでいく力が 付きました。
ミーティングにおいても「これをやるから」と一方的に伝える形から、 「何かいいアイディアないかな?」と問いかける形に変わりました。 「それ良い!」と意見を交わす中で社員達に「自分も当事者だ」と いう自覚が生まれ、業務フロー全体に良い変化が起こっています。
僕の目標の一つはメイクスライフだけでなくメイクスグループ全 体をより良くし、社員全員が「生きていく上で働く環境が好きだ」と実 感できるようにすること。一人で抱えていたその目標を今はすごい会 議メンバーたちと共有し、どんな課題に対しても「何かできそうだ」 と前向きに取り組んでいます。だから仕事が楽しくなった。
今の課題はすごい会議に参加していない社員とも意識を共有して いくこと。現状を継続し改善を続けていくことで、社員みんなが「豊かだ」と実感できる職場環境を作れると感じています。
“仕事の仕組み”の力で変わった点はありますか?
佐藤: 社員全体を巻き込んだ営業研修を、会社主導で定期的に行うようになりました。以前はチームリーダーに任せっぱなしで、開催ペースも不定期だったのです。今は営業スキルやレベルににあわせて10名ほどのグループを作り、基本的に週1 回、課題がある場合週2回程度開催しています。
太田: 成功事例を共有していますよね。
佐藤: 今まで「やりっぱなし」だった研修を、太田 さんにアドバイスをもらいながら「ビデオに取って残す」という仕組みに変えました。いつでも振り返ることができますし、その研修グループに参加していない社員とも成功事例を共有することができますから ね。