株式会社一番大切なこと
私のコーチとして使命は、『苦悩に値する働く意味』の創出です。
地球は平らだと信じていたがために出帆しなかった船は、どれくらいあるだろう?
信じているものが見えるものを限定し、見えるものは打ち手を限定し、打ち手は当然のことながら、望でいる結果が手に入るかどうかを決定付けます。あなたは何を信じてビジネスしてる?
前野隆 統括マネージャー(以下、マネージャー):弊社が加工業という業態からホームページを経由して 直 接販売に切り替えて、ちょうど 2~3 年目のころでしたね。つくることに関しては、弊社の長い歴史 の中で 培ったものがありましたが、特にホームページという新たな形態での販売に関しては少し弱い部 分があっ たことや、人材育成や戦略の立て方などといった部分で行き詰まりを僕の中で感じていた時期 でもありました。
代表取締役社長 谷本 昌英氏(左) 統括マネージャー 前野 隆氏(右)
どう手を打つべきかと考えていたところに「すごい会議」との出会いがあって取り入れてもらえたので、 僕としてはグッドタイミングだったと思っています。
谷本昌英社長(以下、社長):決定が素早くなっただけ でなく、それを必ず実行できるようになりました。そ して、目標に向けてみんながコミットする力がついた というところが大きな成果です。もう少し具体的に言 うと、以前は私が考えたものをみんなに下ろしてやっ てもらうというスタンスだったのですが、「すごい会 議」導入後は、みんなが会議のテーブルにつくことで みんなで企画してアイデアを出し、運営するというプ ル型になったことが一番の効果だと思います。 マネージャー:従業員側からみると、「会社の運営が 自分のものになった」という気になりますね。
マネージャー:問題解決のステップの中で、数 字的なことやスタッフの気持ち、雰囲気なども 含めた現状の把握、そして、お客様をよく見る という点はいろいろな学習をさせてもらってい ます。それまでは足りていなかったと気づきま したね。そういった面も観察が必要であるとい う着眼を得て、活かしています。 社長:「すごい会議」をすることで打ち手がす ごく増えました。打ち手が 20 個位あってもう まく行くことは1~2個ではありますが、失敗の中から実は新たな気づきやサービスが生まれるというところを見ることができていますね。失敗の中から 答えが生まれるというのは、やはり必要だと感じています。
社長:簡単に言いますと、コミットメントに対する内容、期 日、成果というものが、「すごい会議」をする前は“なんとな く”はありましたが、導入した後はスタッフ全員が意図的に主 体性を持ってやってくれているところは大きいですね。
マネージャー:谷本の言う通りで、やり方が見えなくても成 果目標を決めてスタートするというのが、大きいと思います。
社長:あとは失敗も認めるということですね。「これはうまくいかなかったから失敗だね」というふう に、はっきりと言えるようになったことがよかったです。
社長:行動やコミュニケーションで周りを巻き込み、いかに自らのビジョンに惹き付けつけていくか、と いう立ち位置に自分は立たないとダメなんだと実感しています。感情とか損得ばかりでなく。つまり、ど こに立ってどのようにコミュニケーションを図るか、という部分をより深めていくことはとても重要だと 思います。
社長:すごい会議のセッションで 1 年間を振り返る場の席で、スタッフ がそれぞれの思いを告げるんです が、その中で一番記憶に残っている のは、前野マネージャーの言葉でし た。その内容というのは、「2013年度は会長のためでもなく、社長の ためでもなく、判断基準は会社のた めに」と言ったんですよ。すごいこ とを言うなと。それは印象的でし た。それ以降、面談をするたびにその言葉をいつも使っていますよ(笑)。やはり彼は会社を思ってくれているんだなと思います。その立ち位 置に彼が立つことで、会社もよくなりますしね。会長は「職場を守るのはみんなだからその気持ちが必要や で」とよく言うんです。心に残ります。
マネージャー:弊社のスタッフは皆、仕事ができ るメンバーで、技術的な面でもしっかりと仕事を やり遂げていくんです。でも、他部門の異なる仕 事を全面的に受け取るというのはなかなか難しい 環境だったんです。そんなとき、本社の仕事が手 いっぱいだった状況を見て、企画メンバーリー ダーの青井が、自発的にセールスの仕事を2か月 間受け取りまして。あのときには、おそらく他の メンバ ーも「すごい!」と感じる部分があったかと思います。それぞ、すごい会議の精神そのも のものなんで。
社長:3年以上今も継続しているのはフィー 以上の期待があることと、大野さんとの相性 がいいのが理由です。スタッフも大野さんに 好印象を持っています。やさしい方です。
マネージャー:大野さんは、僕らの成長に合 わせて進めてもらえるので、ありがたいと思 います。 社長:僕らがリクエストすれば、ギアチェン ジしてやってもらえるんでしょうけどね。
マネージャー:個人的な意見ですが、初めの1年間は本当に苦しかったですね。今も苦し いんですけど……。でも、麻薬みたいなもので、その刺激がないと物足りなくなるんですよ。だんだん楽 しくなると言いますか。
社長:みんなそう言うんです。初めは本当に苦しいって。私は逆で、初めは苦しくなかったんです。今の 方が苦しい。 2 年目、3 年目と回を重ねるたびに逃げ出したくなりますね(笑)。
マネージャー:感じ方が違うんですね。
社長:コミットに対する本当の成果や成長など という部分が、映し出しきれていないところが ありまして。初年の禅太郎さんのときは、何も なかった状態で刺激されて、何を言ってもいい 場を与えられて、みんなの真実の声が聞けて楽 しかったんです。でも、成果とコミットメント を出されていくようになると、なかなかその部 分が達成していかない。経営者としては達成す ることが重要であるし、それをどうコミットし ていくか。その成果は経営者の在り方をそのま んま映し出しているに過ぎませんから、全部、 私の責任となってきますから。
マネージャー:今年から社内で活用しています。社内コーチプログラムを経験してありがたいと思ったこ とは、以前は自分の中に「こんなものでいいか」という思いがあったんです。ここまでやれればいいか と。でも、※ 社内コーチをさせてもらうことで、自分の可能性を信じられるようになりました。もっと頑 張れるというか、上を目指せるというか。その視点を広げてもらえたことは、ありがたいの一言に尽きま す。そして、メンバーにコーチングして思うことは、メンバーの可能性を信じてやらないとコーチングは できないということ。初年は禅太郎さんに、2年目以降から現在は大野さんにお世話になっていますが、 僕らを信じて関わってくれているんだな、と自分でコーチングをして最近感じます。おそらく現状の自分 ではなく、成長した未来の自分にコーチングしてくれてた。だから、コーチングを受ける僕らは自らの可 能性をコーチに見せていくことも大切だと思います。
※社内コーチ:すごい会議のやり方 を同社で継続させていくコーチ。社 内選抜にて決定される。
社長:売上的にいうと 6 億くらいだったのが、去年は約 12 億と 2 倍になりました。人材も増えて人力で 売り上げを作 っているので、売上的には倍ね。
マネージャー:僕はフィーを後で聞いて驚きましたが、「すごい会議」を継続するかどうかの相談を受け たとき、「やりましょう」と即答できたことに関して言及すれば、投資以上の成果はあると確信していま した。以前、いくつかの経営コンサルティングを受けましたが、「すごい会議」でしか体験できないもの がありますから。一度それを取り入れて定着させていくために、二人目の社内コーチも現在道場に通って ますから、これから投資効果は 100 倍になるかな(笑)、と。
社長:トップダウンやプッシュ型ではなく、社員の力や意見を引き出すプル型を願う経営者、そういった 思いのある経営者は向いているのではないかと思います。
マネージャー:自己の限界を感じている経営者の方はベストなのではないでしょうか。 社長:あと、トップが考えることとその次を動かすマネージャークラスが一体になれていないような組 織、トップとマネ ージャークラスの考えに相違がある組織にはおすすめです。
マネージャー:潜在能力を持った優秀なメンバーがいるところ、会社の潜在能力が高いところは一番向い ていると思います。そして、ワンマン社長でガーッと引っ張って行っている会社や成果が出ている会社、 こういったところにも合 っているような気がします。
社長:手法ややり方は学習してきましたし、今も継続して いるので、生産性を上げて確実に利益を出していくことが目標です。
マネージャー:ものづくりという面ではこれまでメンバー も真摯に取り組んできましたが、目の前にある成果だけと か、つくったものだけの対価にしか、どうしても価値観を 得ないような錯覚に陥りがちでした。なので、今後は商品 をお客様にお届けするにあたり、ものだけじゃないつなが りの部分を感じてもらえるように、サービス面をチェンジ していきたい。サービスの部分でも価値を見い出せるよう にしたいです。
社長:あとはブランド力ですね。ほかにもTシャツはあるけど、無条件で「ラブ・ラボのTシャツはいい」 とお客様に言 っていただけるようなブランド力をつけたい。そして、サービス面のさらなる向上。ブラン ドで選んでいただけるようになれば駆け抜けていけると思います。それに数字がついてくれば一番です。
2013 年で創業 25 周年を迎えたことを機に制作されたオリジナルカタログ。ものづくりとお客様への強い思いが込められています。
私のコーチとして使命は、『苦悩に値する働く意味』の創出です。
地球は平らだと信じていたがために出帆しなかった船は、どれくらいあるだろう?
信じているものが見えるものを限定し、見えるものは打ち手を限定し、打ち手は当然のことながら、望でいる結果が手に入るかどうかを決定付けます。あなたは何を信じてビジネスしてる?