「すごい会議に投資した価値があった」 とお考えですか?
辰馬: 「人がこれだけ考え方や行動を変えた」ことにこ金額だ と考えれば高くないです。8 年間、自分で社長業をやって きても変えられなかったことが、7 月から 10 月 5 ヶ月目で行 動も発言も変わり始めている。驚くべき効果だと私感じており、 「導入してよかった」と思います。
人は思いのほか保守的で、今まで方法を変えなければならない局面でも、なかなか新しいことにチャレンジできないものです。そこを大きく変えていくためにすごい会議を取り入れました。 実際に自分たちで「やること」を決め、発言し、進めてもらってい ます。あともう少しスピードを上げていきたいところです。
将来的にはどんな可能性がありますか?
辰馬: 希望を含めてですが、リーダーを中心とした東日本営業部の社員たちが何事に対しても能動的に考える“クセ”をつけて 欲しい。そして、「東日本営業部のメンバーはテンション高いな、 変わったな」と刺激を受けた西日本営業部や営業本部などが興味を持ち、「ここでもやりたい」と言い出すといいですね。成功 事例を本社が吸い上げて全員に発信する形よりも、投資したくなるじゃないですか(笑)。
現状でも全て支店長があつまる全店会議において「東日本 営業部ではすごい会議を取り入れている」と伝えてあるで、 「どんなことをやってんねん?」と興味が生まれ、現場営業同士で情報をやりとりし、「西日本営業部取引先にも、東日本営業部ような提案をしてみよう」等、具体的な行動が始まったようです。
社長ご自身が、すごい会議導入前は「不可能だ」と感じていたことの中で、 今ならば「可能だ」と見通しが変わったことはありますか?
辰馬: 営業が抱えている課題うち、1 年半前から進捗が悪いと感じ ていたことが 2 つあるですが、すごい会議「考え方」と「行動させ方」を見ているとクリアできそうだなと感じています。
課題 1 つは営業戦略実行です。当社は長らく、中間流通業を “お客さん”として見てきましたが、 これからエンドユーザーにも直 接アプローチする必要があります。 つまり、今度の相手は法人でなく 個人。その個人お客様に喜んで頂くために、自分達営業は何をすればいいか?という発想で、売り場作りや飲食店メニュー作り、器の開発など様々なアプローチを始 めました。
もう 1 つ課題は商売の中で発生するリベートコントロールです。今まで、請求書がきて支払うということを 1 年繰 り返し、結果いくら掛かったかがわかるという形でした。もちろん、リベート「お米をお客様の笑顔に変える」ための軍資 金ですからゼロになりませんが、商品構成を変えるなど、仕組みそのものから見直すべく使い方を変えています。