株式会社ネクストステージ / デルフィーコンサルティング グループ
一見不可能だと思えることにチャレンジし続ける経営チームが創られたとしたら、何を実現できるだろうか?私の仕事は、最高の経営チームづくりをし、今まで起こらなかった成果を作り出すことです。
とはいえ、自己資金も十分にない中で、渋谷に物件は見つけたもののその時点ではまだ業態も決まっていない状態。そんな時に、エムグラントフードサービスの井戸さんに相談に乗っていただき、「CONA」(同社のイタリアン飲食業態)のライセンス店1号店を2010年にオープンするに至りました。
そこから店舗数を増やし、現在はワインバルの「ESOLA」を中心に、ラーメンやホルモン焼肉、居酒屋バルなど20店舗以上を展開しています。
(中元)人を基軸に考えて仕事をしていきたい、と考えています。創業当時は、店舗数を増やすことや売上を上げることに躍起になっている時期もありました。でも実際にそこを追いかけてみて、僕には向いていないと実感したんです。大小共に多くの失敗をした結果、最終的に、大切なのはお客様であり、店舗数よりも「人」=自社ファミリーが増える喜びの方が強いと気づきました。今では、この職場をファミリーの夢を叶える場にしたいと思っています。店舗は、むしろ人を増やすために必要な場だと考えるようになりましたね。
「ヴィクスポ」は、社員が有志で集まりあらゆるスポーツを本気でやります。学生時代にスポーツを真剣にやっていた人も多いのに、働き出すとそこで終わってしまうことが多い。経営者は会社そのものが自己実現に繋がるけれど、そうでないスタッフはそれまでの自分も拾い上げて、今に繋げられる場があった方が良いと思うんです。毎回30人くらいは集まりますよ。
「ヴィクホビ」は、みんなの趣味を体現するものです。例えば、バイクが好きでツーリングに行く、そこにディズニーランド好きも掛け合わせてツーリングでディズニーランドに行くとか。月に1回は開催しています。
口にしたことを本気で実行し続けるというのがとにかく大事ですね。僕自身、スタッフとバンドを組んでいるので、いつかは武道館でライブをし、社員と関係者で客席を満員にするのが本気の夢です(笑)。
他にも、「ファミリーサミット」としてアルバイトファミリーと僕が店舗に集まり、接客から何からチェックして一緒に改善していく場というのも月に1度実施しています。全てはスタッフとのコミュニケーションですね。
(中元)具体的にこれが課題だと分かっていたのではなくて、漠然と、このまま行くとつまずきそうな良くない流れを感じていた時でした。2〜3年後の確かな跳躍に向けて何かを手に入れたいと思い、株式会社ギフト(旧(株)町田商店)の田川さんに相談しました。「それなら「すごい会議」を導入した方がいいよ。」と薦められ、トライアルさせていただいたのがきっかけです。田川さんは失敗されない方なので、この人が言うなら間違いないのかなと。
一方でうまくいっている企業の出店計画を見ると、どこも基軸が一つ大きくある。改めて自社を見直してみると、そもそも「ESOLA」は他にない業態だし、「これしかない!」と決心できたんです。「ESOLA」は、かつて違う店舗を経営していた時に、ワインを自分で選べるようにして、合わなかったら捨てるくらいで時間無制限にしたら面白いんじゃないかと思いついて始めたオリジナルの業態ですから。
(森)「すごい会議」を実施したからこそ、チャレンジするアイデアの数が格段に多くなった。チャレンジしないと成功も生まれないけれど、中には上手くいかないこともある。成功のアイデアと失敗のアイデア、双方の数を増やしたということになるのかもしれません。
そしてもう一点、幹部のメンバーが自ら動き出してくれている点です。コーチの私が「問題の指摘ではなく提案をしてください。」と入るまでもなく、メンバーの誰かが、「だとしたら、どうすれば実現できる?」と問いかける。できない理由ではなく解決策を導き出すための問題解決思考が浸透している証拠です。やり続けたことの大きな成果であり、今ではコーチ要らずです(笑)。
(中元)下からの突き上げがあったからこそ、トップメンバーもより成長意識が高まったのだと思います。
それに危機感もあったと思います。このままだと会社が良くなくなるかもしれないという思い。そこで矢印が僕ではなく自分に向き始めた。それは責任感であり自立だと思います。役割が明確になり、「FCでやっていくぞ!」と決めたことで起動したあの感じは、大きな価値ですね。
でも、会社というものは直ぐには絶対に変わらない。数年かかってやっと確かに良くなった言えるものだと思っています。今ここまで来たので、これからです。
あとは、僕は途中からセッションには入らず、オブザーブとして参加していたんですが、そういう状況を作れるコーチがすごいと思います。
(森)幹部を育成したいというオーダーに対して、セッション中の意思決定を中元さん以外の他のメンバーにしてもらうことを提案しました。幹部社員の育成には意思決定のプロセスが非常に効果的だからです。ただ軸はぶれないように、中元さんには意思決定者としてではなく、オブザーバーとして参加していただく形をとりました。
(中元)最初から数年のスパンで結果を出すと想定していて、まさにその途中なので50%ですね。そこへの人材育成や基盤ができた状態です。ただ、いくら体制が整ったとしても人間なのでモチベーションは日々変化する。そこをいかに良い状態にし続けるかを考えて、メンバーとコミュニケーションをとにかく密にとり続ける。継続力が大事ですね。必ず実現します。
ワイン市場はまだまだ伸びしろがある。地方にも、この安くて美味い、を実現していく予定です。
一見不可能だと思えることにチャレンジし続ける経営チームが創られたとしたら、何を実現できるだろうか?私の仕事は、最高の経営チームづくりをし、今まで起こらなかった成果を作り出すことです。